こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。
今日のテーマは「日本人にとってのドレミファソラシドが根付くまで③」です。
前回は明治時代に音階を教育することがどれだけ困難かを書いていきました。
今回はその続きです。
最初はドレミファソラシドの第4音と7音である「ファ」と「シ」はなかなか理解するのが難しくファとシを除いたヨナ抜き音階(ペンタトニックスケール)を中心として曲を作っていったという話を書きました。
このヨナ抜き音階(ペンタトニックスケール)はブルースや演歌などにも使われるとても有名な音階で、民族、歴史を問わずよく使われているため万国共通のスケールといっても過言ではありません。
そのようにもともとドレミファソラシドの音階の概念がない日本人に音階を習得させるために文部省あげて相当な努力があったのです。
この唱歌ですが、その後童謡運動という唱歌ではなく、童謡を音楽教育に取り入れるべきだという運動がおきます。
私たちにとっては唱歌も童謡も同じ意味のような気がしますが、唱歌はもともと先程書いたように覚えやすく歌いやすい音階で作られ歌詞も明るく芸術的なものではありませんでした。
そこに音楽は芸術的な側面が必要だと感じた人々が芸術的な側面をもち音階もヨナ抜き音階だけでなく、ヨナ抜き短音階という暗いイメージの音階を使う童謡への切り替えを提唱する運動をおこしました。
ヨナ抜きの「ヨナ」は「4と7」つなり音の4番目と7番目の音を抜くという
意味ですのでヨナ抜き音階であれば「ドレミファソラシド」の「ファ」と「シ」を抜き、ヨナ抜き短音階であれば「ドレミ♭ファソラ♭シ♭ド」というCナチュラルマイナースケールの4番目と7番目の音を抜き「ドレミ♭ソラ♭」という音階にしたものです。
有名な曲だと「十五夜お月さん」や「ねんねんころりよ」などが良く知られています。ネット上でも「ヨナ抜き短音階」で調べるといろいろなサイトで音階を聞くことが出来ると思います。
全3回に渡って書いていきましたがみなさんにとっては空気や水のように当たり前の音階もこのような苦労があって現在の私たちが楽しんでいる音楽の礎になっていることに思いを馳せてみてもいいかもしれませんね。
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