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2017.09.19

DTM(デスクトップミュージック)とコンピューターミュージック②

今回は前回の続きで現在のDTM&コンピューターミュージックの作曲の流れを書いていきます。

DTM&コンピューターミュージックをする人には3つの人種がいると考えられます。

①ミュージシャンによるもの

②DJ、ボカロなど音楽の演奏をしない人によるもの

まぁ普通に考えると①の方が良い音楽が作れそうな錯覚に陥りますがそんなことはありません。

ミュージシャンは既成概念を多く持っています。たとえば

・音楽とはメロディーがないといけない

・音楽とは構成が「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ」のような形式になっていないといけない

などです。

②の人たちはその点、既成概念があまりないので①の人たちからすると「目から鱗」的な構成の曲をよく作ります。ただしボカロ(ボーカロイド)の人たちは楽器の演奏もできる人とできない人が分かれるので、出来る人は①にあたると思いますが・・・

実際にクラブ音楽において重要な役割をになったのも②の人たちです。


この①と②でDTM&コンピューターミュージックによる作曲法もずいぶん変わってきます。

①の人は通常の手法で作曲していきます。その後楽器を弾いて譜面を書いて、その後パソコンなどで音作りをしていきます。

(通常の手法と言ってもいろいろありますが、作曲を生業にしている人は基本メロディーとコードから作っていきます。バンドマンの中にはギターのリフ(=ギターフレーズ)の上に歌を乗っけていくパターンの人や、コードが先にできる人、セッションで徐々に形が整っていく人までいろんなパターンがありますが今回の①はメロディーとコードから作っていく人のことでその他はどちらかと言うと②に近いかもしれません。)

②の人は楽器が弾けない人のほうが多いので行き当たりばったりの人も大変多いです。

②のケースだとイメージを持って作る人もいますが、適当に作っていって修正しながら良い方向に持っていくことも多いです。

なので作曲の流れとしては


①の人は大雑把に書くと

メロディーとそれにあてはまるコードを作る→A、B、C(サビ)、イントロ、間奏、エンディングなど構成を作る→アレンジ、リズム、楽器の編成を考える→パソコンでリズム、コードなどを入れていく→生演奏が必要なものは録音をしていく→全体のバランス、音量等を調整→ミックスダウン

②の人の場合

とりあえずパソコンに向かう→リズムなどを打ち込んでいく→いいリズムができたら、そこにコードなどを乗せていく→(何かメロディーの必要性を感じたらメロディーをつけてみる)→構成を考える構成といってもAメロ、Bメロといった類のものではなく、「ここら辺から音を増やして盛り上げよう」的なざっくりな感じで構成を考えていきます。→いい感じになってきたら最初と最期の部分を考える、これもイントロとかエンディングといった概念ではなく「最初はこんな始まり方で・・・」とか、「終わりはフェードアウトで・・・」とかこれもざっくりとした感じが多い。→できたら音量、バランスをとる→ミックスダウン

といった流れが多いです。

こう書くと②の人の方がいい加減なイメージを持つかもしれませんが、あくまで①と②は傾向ですので①でも適当な人はたくさんいますし、②でもきっちり作る人もたくさんいます。※誤解のないように・・・

また大きく分けたので実際はミュージシャンでも曲を作れない人が半数以上いますので全てのミュージシャン=①というわけでもありません。


①の人の場合は作曲した後にパソコンが出て来る感じですが、②の人はパソコン自体が楽器と考えてもいいと思います。

次回はDTM&コンピューターミュージックの歴史をやっていきます!!」

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