アコースティックギターでギターソロをしている生徒さんのレッスンをしている時のこと。
ハッピバースデートゥーユーの曲を練習してきたそうですが、なんか聞くと変。
ん??ハッピバースデートゥーユーのあとが異様に長い・・・
通常
ハッピ |1バース 2デー 3トゥー |1ユー 2 3 |
という3拍子が
ハッピ |1バース 2デー 3トゥー 4ユー |1 2 3 4 |
と4拍子に・・・・
僕的には4拍子にするほうが難しいと思うのですがどうも無意識に4拍子になってしまうよう。
こんな時はメトロノームに合わせて矯正。こちらでカウントをして譜面を見ながら小節の頭に「1」が来るように練習します。
ところで3拍子と4拍子の曲の区別ってみなさんはつくでしょうか?
3拍子の曲をあげてみてください。どうです思い浮かびますか?
意外に3拍子の曲って少ないんです。特にJーPOPだと。
童謡の方がわかりやすいです。「ぞうさん」とか「ふるさと」とか。
ピアノを習ってた人だとワルツを弾くので3拍子も馴染みがあるのですが、そうでない人は思い浮かばないかも知れませんね。
この生徒さんもおそらく3拍子の感覚自体がなれない感覚だったので勝手に4拍子に変換されてしまったのでしょう。
ついでに雑学ですが、明治時代より前の日本には3拍子の曲は存在してません。
そもそもこの4拍子や3拍子の拍子というものは西洋音楽の賜物。日本古来の音楽にはそういった概念がありません。せいぜい2拍子に近いリズムくらいです。皆さんが知っているものだと盆踊りの感じでしょうか。
ただし隣の中国や韓国は3拍子の概念はあります。もともとリズムの概念はその民族がどのような状況で演奏したり歌ったりするかに起因している事が多いようです。
3拍子は騎馬民族に多いという話を聞いたことがあります。たしかに「パッカパッカパッカ・・・」という感じは3拍子につながるのかもしれません。逆に日本人が歌を歌う時は田植えや稲刈りの時、田植えをイメージして下さい・・・・2拍子ですね。人間は足が2本なのでそもそも偶数拍子が基本なのです。
日本ではじめて3拍子の曲が作られたのは明治29年(1896年)だそうです。結構最近ですね。100年ちょっとしかたってません。僕らの四代ほど前のご先祖様は3拍子を聞いてなかったかもしれないですね。しかもそれが判明したのが昭和48年・・・・すごく最近じゃないですか。
普段3拍子のことなんて考えることはないと思いますが、もしみつけたらこの話を思い出してもらうと良いと思います。
一応他の3拍子の有名な曲としては
・メダカの学校
・部屋とワイシャツと私
海外だと
・ムーンリバー
・マイフェイバリットシングス
などが有名ですね。
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