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2019.05.17

楽器博物館行ってきましたので楽器の話を④

こんにちは!名古屋ウクレレボーカルギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。

今日のテーマは「楽器博物館行ってきましたので楽器の話を④」

今回の写真はこちら!
箏

この楽器の名前を当てて下さい。

さて皆さんなんと答えるでしょうか?

」・・・・と答える方がほとんどではないですか?

答えは「」です。

これはなんと読むのでしょうか?

これは「こと」と読みます。

???ん?・・・どういうことでしょうか?

実は私達が「琴(こと)」だと思っているものは本当は「箏(こと)」です。箏と琴の違いは弦を押さえている駒が動くか動かないかです。

箏は駒(琴柱と呼ぶそうです)を動かして音程を調整しますが、琴は動かず、そのかわり手で押して音程を変えます。

私達が日本古来の楽器だと思っているものは奈良時代に唐から来ているケースが多く、この箏も先日の尺八などと一緒で雅楽に使用する楽器として持ち込まれたようです。

平安時代~室町時代まで弾き語りや独奏楽器としても用いられたそうですが、楽曲自体は残っていないそうです。おそらく譜面などもなかったのかも知れませんし、あったけども現存しているものがないのかも知れません。

その後江戸時代初期に都節音階という日本の民謡でよく使われる音階を使うようになり箏曲の基本形が出来上がったそうです。この基本形を作ったのが「八橋検校」という人、京都の有名なお土産の八ツ橋(焼いてる方)はこの「八橋検校」から取られたらしいです。八ツ橋の形も箏の形をしています。へぇ~~

江戸時代中期以降になると生田検校山田検校という箏曲家が現れ、これが現代の生田流と山田流という2つの流派となっているそうです。江戸時代、箏は当道制度という盲人音楽家の専売特許だったそうで、一般の人がプロとして活動することは認められなかったとのこと。いろいろな雑学があるものです。現在正月などによく流れている箏と尺八の合奏曲「春の海」という曲は1930年に作られたそうです。この曲だけは毎年いろいろな場所で聞かれるので知っている方も多いと思います。

写真をみると生田流と山田流で爪の形が違うんですね。ギタリストもピックに気を使うように箏の演奏家の人たちもきっとこの爪の形や材質など試行錯誤したのだと考えると何か共感出来る部分がありますね。

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