今回は「良い教本の選び方」です。
教本ってみなさん利用しますか?
僕も昔は読んだりしました。
いまでも楽器屋に行くと立ち読みくらいはします。
自分のレッスンの参考になることはないかって・・・あまりないんですけど・・・
ただ最近の教本は「昔と少しづつ変わってきてるなぁ」と感じることが多くなりました。
先日はウクレレの教本の棚に
「簡単には弾けないソロ曲集」ってのがありました。
普通、この手のは「簡単に弾ける」ってのを売りにすることが多いのですがそれを逆手にとっているんですね。
最近生徒がよく持ってくるものとして「地獄の~~シリーズ」というのがあります。
スパルタ式の教本ですね。難易度が高いものをあえて提示することで多少腕に自信がある人は挑戦されているような気分になって買ってしまうんですね。
傾向としては今までなかったタイプの教本を出そうという意図がとても良く感じられます。
よくレッスンなどで生徒さんに
「教本って買ったほうがいいですか?」
と聞かれます。
また
「どんな教本がいいですか?」
とも聞かれます。
正直あまりおすすめできる教本ってないんですよね・・・みなさんジャンルもまちまちですし、理論書は絶対これ!っていうのはあるんですが、それ以外はあまりありません。
(だからといって教本全体が悪いわけではなく、誰にでもお勧めって教本が無いだけです。一番は今も昔も目の前の先生に教えてもらうのが一番です。)
お勧めですが中を見るとわかりますが難しいそうに書いてありますし、1回読んだだけでは理解できません。そのかわり噛めば噛むほど味が出るような教本なので何度か読むとその都度発見があります。
5回は読むといいですが、理論初心者が理解するのに半年はかかります。
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ちなみにお勧めできない教本はいっぱいあります。
ということで今日は良い教本は教えられませんが、良い教本、悪い教本の条件を書いていきたいと思います。
といってもそんなに箇条書きするほどありません。
・「誰でも」とか「簡単に」とか「楽に」とか「~分、~日弾けるようになる」、「なんちゃって」などとついているものはお勧めできません。これはあきらかに釣り文句です。
・字が多い教本は比較的良いものが多いです。これは説明が多い分、読者へのフォローが出来ているからです。
教える立場から言うと楽ではない方法の方が身につきやすいのです。
楽だったり簡単に理解できるものは必ず何かを省いてあります。
もちろん僕も最初はFのコードをFM7という簡単なコードにして教えることもありますが、必ず最初に断りを入れます。また曲も間の難しいコードなどは省くこともありますがこれも最初に断りをいれます。
悪い教本はそこらへんの断りもなく、まるでそれが本来のもののように書くので基礎がなくなっちゃうんですよね。ギターの教本のコードダイアグラムもあまりお勧めできないタイプの押さえ方のものもありますし、ブルース系の親指を使った方押さえ方も基本ではなく、あくまでブルース&ロック特有のものなので難しいところです。
あくまで僕の意見ですが、「良い教本」と「良い映画」は似ています。「面白い」かどうかよりも「後に何が残ったか」の方が大切だと思います。
なのでまず教本を買う前に考えてください。自分が何を弾けるようになりたいかをです。
よく興味を持ったものを片っ端から買ってしまう方!ご注意ですよ。
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