今回はボーカル必見!!表現の付け方②です。
前回は「表現とは?」という練習の前にしっておかなければいけないことを書きました。
今回は実際の練習法に移ります。
まず、歌いたい曲を用意します。曲はなんでも構いませんがシンプルな曲の方がアレンジがし易いので練習にはポップなシンプルな曲を選びましょう。
次にその歌詞をしっかり読んで理解します。解釈は自分なりで結構です。
例えば誰でも知っている「キラキラ星」で考えてみましょう。
星を「星」としてみるのか、「天国の大切な人」としてみるのか「遠く離れた恋人」としてみるのかではかなり見方が変わります。
「星」として歌うのであれば景色の美しさや自然の偉大さを表現すべきなのかもしれません。
「天国の大切な人」として歌うのであれば、淋しい気持ちを歌に込めるべきかもしれません。
「遠く離れた恋人」として歌うのであれば、逢いたい気持ちを表現すべきなのかもしれません。
解釈で曲は全く別の色を帯びます。空気感や色まですべて変わってしまいます。
でも練習では解釈は自由です。正解を考えるのではなく表現方法が幾通りもあるということを考えたほうがいいので。
解釈が決まったら今度は「朗読」してみます。「歌う」のではなく「朗読」です。
朗読してみると歌詞の表情の付け方が難しいことがわかります。
料理で言うならばまず素材の味を知るといったところでしょうか。
どこに句読点をつけるのか、どこを盛り上げるのかなど歌っているときにはできない色付けができます。
解釈は練習ですからあえて何通りかしてみると良いと思います。後で比較できますので例えば解釈が違うのに同じ歌い方になる場合は表現手法が少なかったり十分に表現出来ていないということになります。
朗読をする際に出来れば2パターン以上の解釈で朗読してみると面白いと思います。
解釈の数が多い人ほど表現力が必要になりますが、その分練習になります。1つだと比較対象がないので出来ているかの判断基準が曖昧になりがちです。
朗読が終わったら今度は歌ってみます。
朗読もそうですが、曲の最初から最後まで歌う必要はありません。
一節でも結構ですし、1番だけでも、Aメロだけでも大丈夫です。
長すぎると逆によくわからなくなってしまうので短いほうが効果的かと思います。
気をつけるのは朗読の表現と歌った時の表現にそれほどギャップがないかどうか。
これは主観的な部分ですのでできているかできていないかはあくまで自身の判断になります。
客観的に聞きたければ一度録音などしてから歌ってみると良いと思います。
何パターンか歌ってみて表現を確かめてみて下さい。
やってみるとわかりますが一度もやったことのない方はおそらく何らかの発見があるはずです。
おそらく朗読をしないで歌ったら違う歌い方になったはずです。
もし、上手く表現ができなかったり、全く何も表現が浮かばなかった方は簡単なところから始めましょう。
人は姿勢と出てくる声には密接な関係があります。例えば明るい歌い方をしたい場合は上を見て歌うと明るく聞こえます。
※真上ではありません。せいぜい30度位までの角度です。
逆に位表情をつけたければ若干下向きな意識で歌うと暗い声になります。
またリズムがつくと明るく聞こえたりするのでバラードをしっとりと歌う際はリズムを付けすぎないように注意が必要です。
どうでしょうか、表現の参考になれば幸いです。
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