こんにちは！名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。

今回のテーマは「ハーモニカを買う時は」です。

先日生徒さんの保護者の方が「ハーモニカを買ったんです！今日は持ってきてないんですが長渕剛とかが使っているようなものです。」と嬉しそうに話してくれました。小学生のお子さんがレッスンを受けているのですがいつも一生懸命で練習もしてくるのでみるみる上手くなっている期待の生徒さんです。

「おーそれはそれは！」と最初は素直に思ったのですが・・・・ちょっと不安が・・・

「ところでキーとかはどうしましたか？」と聞くと「いや全然わからなくてネットで買ったのですが、たしかYAMAHAだったかな・・・」とのこと。

これは・・・仕方ないので本当のことを話すしかありません。

ハーモニカにはいくつかタイプがあって、クロマチックハーモニカというどんなキーでも対応しているものとダイアトニックハーモニカと呼ばれるキーごとに持ち替えるものなどがあります。おそらくダイアトニックハーモニカというハーモニカを買ったのだと思いますが、ダイアトニックハーモニカは例えば「KEY=C」のハーモニカだと「ドレミファソラシド」の音階のみ発声するようになっています。なのでキーがCの曲に合わせて吹くとどんなにデタラメに吹いてもそれなりになっているように聞こえます。逆に言えば違うキーだと使えないということになりますので一般的にはこのダイアトニックハーモニカを使うミュージシャンはいくつものキーのハーモニカを持っていることになります。フォークシンガーが路上で吹いているハーモニカはほとんどがこのタイプです。

クロマチックハーモニカはすべての音階が出るのですべてのキーに対応出来ます。ダイアトニックハーモニカと違って１つで事足りるのです。

じゃあクロマチックハーモニカでいいじゃん！って事になりそうですが・・・このハーモニカは難しいんです。ダイアトニックハーモニカはキーにさえ合わせればなんとでもなるのですがこのクロマチックハーモニカはちょっとずれるだけで途端に不協和音が出ます。そのためそれなりに練習がいりますし、ギターを弾きながら～～とかだとぐっと難易度が上がります。

という説明をその生徒さんの保護者に話しました。

「おそらくダイアトニックハーモニカなのでキーが合わないと使えないと思います・・・」と。

きっとがっかりしたとは思いますがもう買ってしまったものなので仕方ないですね・・・・

ということでハーモニカを買う時は先生に相談してから買ったほうがいいかも・・・というお話でした。