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2018.03.20

ドラムの歴史

今回はドラムについて。

ドラムというとたくさんのパーツが並んでいてそれぞれ鳴らすと低い音や高い音、金属的な音などがでるイメージがあります。ただ、よく考えてみると一つの疑問が出てきます。例えばあの足で踏むバスドラムと呼ばれる低音が出る楽器ですが、いつからあるんでしょうか?

クラシックなどのコンサートでバスドラムを見ることは普通はありません。ということは中世の時代にはなかったと思われます。ただ打楽器は昔からあったのでそれがいつあのような形式をとるようになったのでしょうか?

打楽器の役割として通常考えられるのは当然音楽の中での打楽器です。音楽以外はなさそうですが、音楽以外で楽器が使われる時があります。それは戦争のときです。昔から戦争時に見方を鼓舞するために音楽を利用したり、出撃の際にラッパと吹いたりすることはありました。アメリカでは南北戦争が1861年から1864年にかけてありました。南北戦争は黒人奴隷をめ巡る戦争でもありましてこの南と北の黒人に対する考え方の違いは南部のブルースが北部へ移動する黒人ミュージシャンによってシカゴブルースになるなど音楽の流れにも後に多大な影響を与えました。

南北戦争の時に使われた行進や号令の際に使われたスネアドラムやバスドラムが使われなくなりその結果一般のブラスバンドなどに渡ることになります。その当時ジャズの要素の一つとなったラグタイムという音楽は流行ってきて1人でいくつものドラムを演奏することが出てきました。逆に言えばそれまでは音楽は1人1楽器という流れだったのです。

ただこの頃でもまだバスドラムと言っても足ではなく手で叩いていました。スネアとバスドラムと言っても両方共に手で叩いていました。

19世紀の終わりについに足でバスドラムが叩かれる時がきます。大体新しい出来事はアクシデントから生まれることが多いのですがその時もまさにアクシデントでした。ニューオリンズの小太鼓奏者ディー・ディー・チャンドラー(Dee Dee Chandler)というスネアドラマーがバスドラムの奏者との関係がうまくいかず、1人で両方を演奏しなければいけないことに。そこでペダルでバスドラムを叩くことを考え出し、1人で両方を叩くことが出来るようになりました。

これでドラムの要、スネアとバスドラムは登場したわけですが、ハイハットがないですね。

ハイハットはハイ(高い)、ハット(帽子)が語源と言われていて、じつはその前はローソックシンバル、(ロー)低い(ソック)足、シンバルと呼ばれもともと足で合わせる楽器だったのが手でも叩けるように高い位置に据えられたのが現在に至ってます。1920年代に足でバスドラムを叩いていた余った足を何か活かせないかという観客の要望から発明されたようです。

その後、タムタムなどが加わり現在のドラムセットの内容になっているそうです。
タムタムはクラシックの演奏者は銅鑼のことを「タム・タム」と読んでいるため区別するために「トムトム」と呼ぶらしいです。

ちなみにシンバルなどはトルコ発祥なこともあり、シンバルに関してはトルコが源流のブランドが有名なようです。なのでシンバルメーカーの名前をみると「Zildjian(ジルジャン)」「SABIAN(セイビアン)」「ISTANBUL(イスタンブール)」などそっちっぽい名前が並んでいます。

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