今回はコードってなぁに?の7回目です。
(ウクレレ編)
今回は2~4回目までにやったコード理論を使って今までよりも効率よくコードを覚えていく方法を書いていきます。
まだ2~4回目を読んで無ければ先に2~4回目を読んでからこちらを読んで下さい。
ウクレレの方はほとんどの方がコードダイアグラムに沿って押さえていると思います。
ギターの5フレットの1~4弦とウクレレの開放弦の1~4弦は同じ音階ですので原理はギターと同じです。
ただ、ギターと違ってウクレレで作曲や理論の勉強をする人の割合は低く、作曲や理論に興味のある人はギターを選択しやすい傾向にあるかと思います。
ウクレレの方の場合もギターとやりかたは一緒ですが、ギター編を読んで下さいだけだとあまりにも不親切なので解説していこうと思います。
例えばウクレレで「C」を押さえようとすると
-|–R ←1弦
3|—
R|—
5|—
となります。
R→根音(Root)、3→3度、5→5度
例えばこれを「C7」にしたいとすると「シ♭」を「C」に加えればいいことは「コードってなぁに?の3回目」で書いたかと思います。
「シ♭」を「C」に加えると「R(ド)、3度(ミ)、5度(ソ)、7度(シ♭)」の構成音になります。
ではシ♭の場所はどこにあるでしょうか?
-|7-R ←1弦
3|—
R|—
5|–7
この2ヶ所ですね。なのでC7は
-|7– ←1弦
3|—
R|—
5|—
か
-|–R ←1弦
3|—
R|—
-|–7
のどちらかになります。一応両方ともにC7ですが、下のコードは5度の音がなくなってしまったので上のコードフォームの方が良いと思います。
——————
では今度は「C」を「Cm7」にしてみましょう。
まずは3度の音を半音下げます。
「ドミソ」→「ドミ♭ソ」ってことですね。
そうすると
-|–R ←1弦
3|—
R|—
5|—
ここの3度を半音下げるのですが、問題は2弦の開放弦が3度の音なのでこれ以上下がらないってことですね。
その場合は他の3度の場所を探します。ついでに7度(シ♭)の場所も一緒に探すために指板上にR、3、5、7を全部書いてみます。
そうすると
-|7-R-
3|–5-
R|—3
5|–7-
こうなります。
4弦の3度が下げられそうですね。
そうすると
-|7-R-
3|–5-
R|–3-
5|–7-
となります。
おー。キレイに3フレット上に揃いましたね。これを整理して
-|–R-
-|–5-
-|–3-
-|–7-
となりました。
ちなみにこれを右に1つずらすと
-|—R-
-|—5-
-|—3-
-|—7-
となりコードとしてはCm7の半音上のコードC#m7ができます。もう一つずらせばDm7、もう一つずらせばD#m7(E♭m7)といったようにずらすごとにコードが半音ずつあがっていくことになります。
こんな調子で
CM7 C6 Cm7 Cm7-5
なども「探しては半音ずつあげる」という動作を繰り返すと1つにつきコードが12個増えることになりますので
CM7 C6 Cm7 Cm7-5 も探すと
C、C7、CM7、C6、Cm7、Cm7-5の計6×12で72個のコードを探せたことになります。
ちなみにCでこれをやる場合、注意が必要です。
-|–R ←1弦
3|—
R|—
5|—
これを右にずらす時は
-|—R ←1弦
3|—-
R|—-
5|—-
ではなく、
-|—R ←1弦
-|3—
-|R—
-|5—
となりますので間違えないようにしてください。
今回でコードってなぁに?シリーズは完結です。
でも次回もコードがらみではあります。
次回は日本と外国のコード表記の違いを書いていきます。
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