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2017.10.03

コードってなぁに?①「起源や背景」

コードってなぁに?

今回から数回は「コード」について書いていこうと思います。

今回はコードが何かを起源や歴史的な背景から書いていきます。

バンドスコアや五線譜等に「Cm」とか「FM7」とか「B♭m7-5」とか書いてあるのを見たことはあるでしょうか?

ピアノ譜などクラシック系の譜面以外のポップスやジャズ、ロックなどの譜面を見てみると五線譜の上辺りにアルファベットが書かれているのを見つけるはずです。

また、「コード(コードネーム)」という言葉も音楽をやっていると一度は耳にしたことがあるかと思います。

このコードは日本語で書くと「和音」です。いくつかの音を一緒に鳴らした時の音の集合体の事を言います。

よく音を擬声語で表すことがあると思いますが「ジャーン」といえばイメージが湧きやすいと思います。

クラシック音楽はハーモニーで曲が展開していきますが、ポップスやロック、ジャズなどはコードで曲が展開していきます。
クラシックなどに比べて大衆化しているのもこのコード(コードネーム)の発明とそれを使ったリードシート(Cメロ譜)のおかげと言えると思います。

コードを知っている人でもコードの本来の意味を知っている人はとても少ないです。これはコードと一緒に「コードフォーム」として型で覚えてしまえばコードの意味なんて知らなくても音楽になるからです。算数の数式の意味をわからなくても数式を使えば三角形の面積や球体の体積を求められるのと同じです。

でも意味を知っていると応用も出来ますし、自分でコードを見つけることも可能になります。逆に意味がわかってないと一つ一つ覚えなくてはいけないので最初はいいですが、途中からわからなくなってくるはずです。なぜならコードフォームのパターンは少なく見積もっても数百、細かく見ていくと数千はあるからです。100パターンのコードフォームを覚えるだけでも大変なので数千だと完全にギブアップしてしまうでしょう。

ただ、一般的に中級者くらいまでが覚えているコードの数はせいぜい100に満たない数です。駅の前でストリートライブを行っているフォークシンガーもおそらくその程度でしょう。なので中級者まででしたら完全暗記でもそれほど困らないかもしれません。

ただ、コードの意味がしっかりわかればコードを覚えるスピードは完全暗記時の12倍以上になります。
それだったら覚えない手はないですよね。

コードは元々「ジェリー・ロール・モートン Jelly Roll Morton(1885-1941)」が発明したと言われています。
生まれた年から推測するに1900年代以降からコードは誕生したのだと思われます。

コードが生まれた背景にはジャズがあることは間違いありません。現にこの「ジェリー・ロール・モートン」はジャズ・ピアニストでした(ギターも弾いてたらしいですが挫折したようです・・・)

コードの黎明期のことはあまりどこにも書いてありません。ある程度の推測となりますが、その推測の話をする前にコードが誕生した時代背景を考えてみたいと思います。1900年ごろから普及してきた音楽にブルースとラグタイムがあります。両者ともにそののちジャズの生まれる土壌となっていきます。ブルースは黒人の労働歌が変化したものだと言われています。ラグタイムは白人のマーチなどが黒人により新たな息吹を与えられた音楽です。なので両方共に演奏者は基本黒人の人だったはずです。

そこ時代の黒人の人々は奴隷制が廃止され100年以上たっているとはいえ、良質な音楽教育はほとんどの黒人の人々は受けることが出来ませんでした。そんな中でおそらくジェリー・ロール・モートンは譜面が読めなくてもハーモニーの大枠が分かる記号を作ろうとしたのかもしれません。このコードがそれから40年後にビバップとして花開き、現代のジャズの要のリードシートの礎を築いたのです。

次回は理論的な背景からコードを書いていきます。

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