今回は「ギターが上手くなると見える世界」③
「ギターが上手くなると見える世界」を箇条書きにしてその詳細を書いていこうと思います。
・譜面をみるとそれを弾いた時の指や状況が頭のなかに浮かぶ。
おそらく今まで弾いた運指が浮かんでいるのだと思いますが、何百曲、何千曲も曲を弾いていると同じようなフレーズはたくさん出てきます。
なので弾く前に運指が出てくる時がよくあります。特に教本系の運指は半分くらいは弾いたことがあるフレーズで出来てますので比較的初見でも弾きやすいです。
・コード進行を見ると頭のなかで勝手にコードアレンジしたコードが出てくる
アレンジを良くする人やジャズ系のミュージシャンにはよくある現象かと思います。ほとんど職業病に近いくらい反射的に出てきます。
今までそのコード進行でアレンジしたことのあるコードアレンジが何パターンか出てきます。生徒さんはびっくりしますがその場で考えているというより記憶が勝手に出てくるといった感じでしょうか。
・街中やカフェなどで流れている曲が気に入らないと頭の中で勝手にアレンジが始まる。
これも先程のパターンです。気に入らないと良いパターンに勝手に置き換えようとします。
おそらくこれはミュージシャンの側面と講師の側面の両方から出来くるのかと自己分析していますが・・・
・曲を聞いているとその曲と同じコード進行の曲があるとその2曲がリンクをはじめ、収拾がつかなくなる。
コード進行とテンポが似てると似てる曲が頭のなかで混ざります。
・ストリートで演奏している人などをみると数秒でその人の改善点がずらっと浮かんでしまう。
これは講師としての職業病ですね。耳がそっちに直通で通じているのだと思います。
「あ~こうしたらいいのに・・・」とかもちろん言いませんけどね(笑)
番外編ですが、生徒さんがどれくらい前回から練習してきたかもわかってしまいます。
また生徒さんがなぜ練習できなかったかを説明してくれるときには、今まで同じような説明をしてくれた生徒さんの顔が浮かんできます・・・
ざっと思う付いた事をかくとこんな感じでしょうか。
これは僕の見える世界なので他のミュージシャンの見える世界は違います。
僕は見えても他のミュージシャンには見えないものもあれば、僕が見えないけれども他のミュージシャンには見えるものもあります。
例えば僕には絶対音感は無いので譜面を見ても頭の中で音はなりません。でもコード進行をみると相対的な音はなりますし、リズム譜を見ればリズムはなります。
オーケストラの譜面を書く人だとたくさんのパートが書かれているものをみると全てのパートが頭の中で鳴る人もいますし、
流れている音楽の譜面が頭の中で譜面として書ける人もいます。これらは僕には出来ません。
結局ほとんどの事柄は今までの練習や経験の積み重ねが無意識のうちに顔をだすようになっただけで、きちんと説明すると大したことはありません。
ただ、無意識レベルでそういった経験が顔を覗かせるようになるのには、膨大な時間と練習は必要かと思います。
生徒さんから「どうやったらそんな風になれますか」と聞かれることがありますが、結局は練習の積み重ねしかないんですね。
何か特殊な能力を持っていたり、特別なセンスを持っているように感じる方もいますが、基本的には同じ人間です。
あえていうのであれば人よりも練習を楽しむことが出来て、忍耐強い面はあるかもしれません。
最後までお付き合いありがとうございました。
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