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2018.01.19

カバーのすゝめ②

今回は「カバーのすゝめ②」

前回はカバーとは何か、コピーとどう違うのかなど書いていきました。今回はその続きです。

実際にカバーをするにあたってそのような手法、流れでカバー化を進めていけば良いのかを書いていきます。

アイキャッチ画像がふざけててすみません・・・・笑
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【選曲】

まずは「選曲」です。
ここで半分以上の労力を消費しても良いと言えると思います。

選曲する際に注意をするのは「好きな曲だから」という安易な判断で選曲してはいけないということです。
もちろん好きな曲であることは大切なことです。でも「好きな曲」は「あこがれ」と一緒です。

「好きな曲」=「自分にあった曲」というわけではありません。

選曲をする際に考えるべきは
①どうしてそれを歌おうと思うのか
②誰に聞いてもらうのか
③どうやって演奏するのか

です。
カバーとは「表現」と言ってもいいと思います。
他人の曲を使っての自己表現です。
①ではそれを選ぶ理由を考えてみます。
大事なのは理由の中身ではなく、自分がなぜその曲を選曲するに至ったのかを知ることがカバーに取り組むにあたって大事だからです。
②を考えることで自己満足ではなく、客観的に選曲を推敲することができます。
意外に人前で演奏するシュミレーションをしてみると、選んだ曲がそれほど魅力的に思えなくなるケースもあると思います。
③は現実できな問題です。
例えばその曲が難解で自分の技術力では消化出来ないのだとすれば表現以前の問題です。
また、その曲の音域が自分に合っていなければそれも断念せざる得ません。

例えばマライヤ・キャリーの曲を選んで①と②を満たしていても、実際に歌えなければ選曲には入れられません。また歌はOKでも伴奏が難しければそれも断念する理由になります。

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【表現】

選曲が決まると次にすべきなのは選んだ曲を理解することです。
歌詞もきちんと丁寧に見ていきます。

ただ歌詞に関しては見る人によって解釈が変わる場合もあります。その場合は自分の解釈でOKです。
他人の曲を使った自己表現なのですから大いに考えると良いと思います。

ただし歪曲しないようにだけ注意しましょう。大事なのは作曲者に対するリスペクトです。
それがなければ作曲者を悲しませる内容になる可能性がとても高いので気をつけて下さい。

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【アレンジ】

次に具体的にどう表現をしていくかという部分に切り込みます。

一番わかり易いのはコードアレンジ、リズムアレンジ、構成のアレンジでしょうか。

例えば

元の曲は暗いけど、自分はもう少し前向きにしたいから、明るく表現したい。
コードもマイナーコードを少し減らしてメジャーコードの割合を高くする。
リズムもバラードだけどもう少しアップテンポにする。

といった自分の解釈に基づき、元の曲を改良していきます。

やりすぎると原曲の良さをなくしてしまうことがありますし、変化がないと原曲に負けてしまいます。
別に勝ち負けではありませんが100人聞いて100人が原曲が良いと言うカバーを作っても存在意義がないのでカバーをするのであれば、ある程度の変化は必要かと思います。

特にコードアレンジは作曲者の意図などを考えつつ変えるのか残すのかの選択をしていかなくてはいけないので慎重かつ大胆に取り組んで下さい。

リズムアレンジは「速い」「遅い」だけでなく、「ノリ(グルーヴ)」や「抑揚」、「ジャンル」も関係してきます。

構成などもその曲の象徴的なイントロがあるのであればそれは残すべきです。ただ、転調などに関しては一考の価値ありです。無理に転調する必要はありませんが、転調しないと成立しないのであれば転調させるしかありません。

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以上のような流れで曲のカバー化を進めていくと良いかと思います。
形式ばって書いたのでこの流れを読むだけだと非常に窮屈なイメージを受けるかもしれません。

基本としては先程から書いているように
「他人の曲をじぶんらしく演奏する」という部分に本質がありますので肩の力を抜いて取り組んでもらうと良いと思います。

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