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2018.01.23

ハワイの音楽

ここ1~2年ウクレレの生徒さんが急に増えてきました。

10年ほど前にもハワイアンブームがあってその時は「亜麻色の髪の乙女」の曲が流行るなど理由がはっきりしていたのですがここ1~2年のウクレレブームは理由はわかりません。

確かに数年前からハワイアン系のパンケーキ屋が出来たり、去年はディズニー映画で「モアナと伝説の海」というハワイをテーマにした映画が公開されたりしましたのでハワイアンが脚光を浴びていたとは言えると思いますが、ウクレレの生徒さんが増えだしたのは映画公開前ですし、ウクレレの生徒さんにウクレレを習おうと思ったきっかけを聞いても特にそれらしい答えはもらえませんでいた。

個人的には若干景気が良くなってきたので何か習ってみようという生徒さんが増えたのではないかと思ってます。

ハワイアンときくとまず思い浮かぶのはフラ(フラダンス)ではないでしょうか。また、ウクレレやスチールギター、スラックギターも有名です。

日本もそうですが、ハワイの音楽も19世紀の前と後では随分様相がかわります。

日本の場合は文明開化、富国強兵が西洋の文化を取り込む役割を果たし、その結果それまで合った文化が廃れかわりに西洋の文化がもてはやされるようになります。西洋音楽がそれまでの日本古来からの音楽に取って代わったのもその頃ですが、ハワイの場合も時を同じくして島の外から他の国の文化が持ち込まれました。

大抵の場合、文化の流入の最初の段階で入ってくるものは宗教です。ハワイにもキリスト教(プロテスタント)が入ってきて先住ハワイ民族(ポリネシア人)の生活を一変させます。

もともとポリネシア人は東南アジアから徐々に南下して紀元前1000年あたりにポリネシア域内に定住するようになり、緩やかな進歩を遂げてきた人たちだったのですがやはり日本と同じく西洋の文化は魅力的に感じたのかもしれません。

それまで歌と踊りで儀式をおこなってきたのですが、それに寄って旧来のフラは消滅し代わりに現在みなさんが知っている新しいフラ(モダン・フラ)に形をかえることになったようです。

そのころメキシコからギターが持ち込まれ、それがスティール・ギターやスラックキー・ギターになりました。またウクレレはポルトガルから持ち込まれたブラギーニャという楽器を原住民が改良を加えた結果生まれました。ちなみにこのポルトガルの楽器「ブラギーニャ」はブラジルでカバキーニョという楽器としてボサノバやサンバなどで聴くことが出来ます。

こちらがブラギーニャ。よく似てますね。

スティール・ギターはギターを膝の上に指板が上を向くように持ち、スライドバーという金属や陶器、プラスチックで作られたバーで弦を押さえて弾くと本来ギターはフレットがあり音階が決まっているのだが、このスライドバーで弾くことで無段階で音の高さを変化させること出来、本来とは違うサウンドを出すことが出来ます。初期が空き瓶の口の部分を切り落として作っていたのでボルトネックとも呼ばれます(現在でもよく見ます)。

スラックギターはギターの弦をオープンチューニングにして、サムピックという親指に指輪のように取り付けるタイプのピックを使用して演奏する形式の総称なようです。最初は現地の人がギターを自己流で見よう見まねではじめたことにより生み出されたようですが現在は市民権を得ています。

もともとギターは教本も何もないところから始めるのはかなり困難です。オープンチューニングとは何も押さえない状態で弦を弾いても何らかのコードが奏でられるように調整したチューニング法です。確かにそのほうが比較的演奏が容易になるので誰かが発見して他の人に伝わっていったのだと考えられます。

ハワイは国土も小さく、人口もそれほど多くありませんが島の外から来た文化を本当に上手く消化しているなぁと関心しますね。

ウクレレは本体の値段もお手頃ですし、弾き語りなども比較的容易にできるのでおすすめです。最近は5000円前後のものでも随分チューニングがしっかりしてきたのでランチを数回節約すれば買えるくらいの金額でそれなりに使用に耐えうるウクレレが手に入ります。

次回はこのウクレレについて書いていきたいと思います。

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