エレキギターシリーズ「ストラトキャスター」について。
今回はギターのもっとも有名な種類「ストラトキャスター(通称:ストラト)」について書きたいと思います。ギター弾き以外は面白くないかもしれませんが悪しからず・・・・
エレキギターを弾いている方なら一度は必ず聞いたことがあると思いますし、持っている可能性もまぁまぁ高いのではないでしょうか?
実際エレキギター界におけるストラトの割合はかなり高くイメージとしては2~3割を占めているのではないかと思うくらいです。レッスンをしていても生徒さんが持ってくるギターは半数はストラト、その後テレキャス、レスポール・・・といった具合でしょうか。
ではそもそもこのストラトキャスターって何?ってことになるのですが、元を正せばフェンダーという会社が1954年から販売しているエレキの機種名です。
ただ、現在「ストラト」という名称はフェンダー社以外の会社のギターにも使われるので形状と構造が似てれば「ストラト」と呼ばれています。
形状は文章よりも見て判断してもらったほうがわかりやすいと思います。
なぜこの形状になったかというともともとテレキャスターという別の形状&構造のギターがフェンダー社から発売されていたのですが、それを元にしてストラップをつけた時にバランスがよくなるように形状が改良され、ピックアップの位置などもブリッジに直についていたのをピックガードにぶら下げるようにつけられることで音色も癖の少ない多種多様な音楽に対応出来るようになりました。
といっても元々は多種多様な音楽に対応させるためではなく、カントリー音楽に使うことを想定して作られたみたいですが。。。
1954年からってことはもう60年以上前ですね。エレキギターは初期はアコースティックギターのように中に空洞があって共鳴させていたのですが、アコースティックギターと違って音量があげられるため共鳴することでハウリングもおこりやすくなってきます。このストラトキャスターでは中を空洞にすることなく共鳴させないためハウリングが圧倒的に起こりにくくなっています。ピックアップという弦の振動を拾う部分とボリュームなどを調整するボリュームスイッチをピックガードというピックでボディが傷つかないようにするためのカバーに取り付けることで大量生産がしやすくなり、構造もシンプルになっています。基本としてはピックアップはシングルコイルが3つ、ネック側からフロント、ミドル、リアという順番でついていてそれぞれをスイッチできりかえたり混ぜ合わせることで音色を変えることが出来るようになってます。
よくギター買ったばかりのギター初心者生徒さんが「このつまみなんですか?」と聞かれます。音が大幅に変わるわけではないのでわかりにくいのかもしれません。簡単に実用的に説明するならばフロントにピックアップを切り替えると音が太くなり、反対にリア側に切り替えると音が細く(軽く)なります。好みの音色を作るためにここで調整します。
ストラトキャスターで特徴的なのがシンクロナイズド・トレモロ・ユニットでしょう。
ストラトを使っている方にはわかると思いますが、アームを使うと「ウィンウィン」音が変化するものです。
ブリッジの角度を上下出来ることで音程を上下させ、ビブラートさせることが出来ます。
ハードロックなどのソロでは多用する人も多いですし、ステージパフォーマンスにも大きな変化を与えましたし、アーミングという技法まであるのでこの機構がミュージシャンに与えた影響は大きいと言えます。
ストラトキャスターでを使っている有名アーティストといえばまず最初にあげられるのはストラトキャスター普及の一番の立役者ジミヘンことジミ・ヘンドリックス(James Marshall Hendrix)でしょう。
他にもエリック・クラプトン(Eric Clapton)やジェフベック(Jeff Beck)などがあげられます。
ストラトを持っている方は自身のギターの歴史について知る機会になったのではないでしょうか。
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