今回は「理論は必要なのか?」というテーマ。
これはよく専門学校の講師をしていた時にいわれましたねぇ。。
「先生!俺、理論覚えるとロックできなくなる気がするから理論はいらない!」
とか
「良い音楽が作れれば理論なんていらないんじゃないんですか?」
とか
前者は間違いですね(笑)。。。専門学校に来てるのは専門教育を受けるためでしょうに・・・
理論を学習する気がないのなら専門学校に来なくてもいいと思いますが。。。
後者はそのとおり、良い音楽が作れれば理論なんていらないのは間違いないです。
でも結局、音楽って理論を使って作るものではないんですよね。。
あくまで曲を作るときに役立つ知識なので。。。
理論から音楽は生まれるものではなくて、音楽から理論が生まれたのでそこはこれから理論を勉強する人に勘違いをしてもらいたくない部分です。
「理論を学ぶと新しい音楽が作れる」と考えているミュージシャンの方をちらほら見かけますが、理論はわかりやすく言うと「辞書」や「文法」のようなものです。
どれだけ言語学に精通していてもそれが良い小説家に慣れるのとは別問題です。
でも、小説家になるのにある程度の語彙は知っている必要はあります。
そう考えるとわかりやすくないでしょうか?
結論としては
「理論は覚えなくてもいいけど、あって越したことはない」
というところです。
じゃあ、理論を勉強してある程度音楽が理論的に理解できるようになると何ができるかを書きましょう。
・わからない部分を理論で導き出すことができる。
例)曲を作っていて一箇所だけコードが見つけられない時に理論で探せる
・理論武装ができる。
バンドでスタジオで練習している時にギターのコードが変に感じた。
「変だよ」と言っても「変じゃないよ」と言われてしまえばそれまでだが、理論的に説明できれば話が早い。
「3小節目のDm7のコードのところでシの音弾いてるでしょ?そうするとファとシのトライトーンができて、ドミナント的な要素を持ってしまうから、このキー=CにおけるDmのサブドミナントとしてのコードの機能を損なってしまうから別の音にして!」
と言えます(笑)。。。。。。。実際にこんな事をいってると嫌われますが。。。。説明はわかりやすくほどほどに。。
・作曲者、アレンジャーの意図がわかる(時がある)。
曲をを聴いていたり、譜面を見ていて作曲者、アレンジャーの意図が分かる機会が増えます。
確実にわかるか?と言われるとそうでもないが、大体わかるようになる。
・マンネリ化した自分の曲をマンネリ化しにくいようにアレンジし直せる。
・コード進行に美学を感じることができるようになる(笑)
・今まで見えなかった音楽の一面が見えるようになる。
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どうでしょう?これだけでも十分に理論を勉強する価値があるのではないでしょうか?
もちろん人によっては理論を覚えることによって理屈っぽい音楽を作るようになるかもしれません。
理論的でない音楽を否定するようになるかもしれません。
でも理論は悪くないんです。あくまで理論を身につけた人の価値観によるものなので僕は理論の勉強をお勧めします。
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