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2018.07.03

音楽業界の闇

なんか凄い重苦しい題名になってしまいました。笑

音楽業界って外から見ると華やかな側面の方が目立って見えるのかも知れませんが、大抵、表面が華やかなところの裏は真っ黒だったりします。

とはいえ真面目に音楽をやっている人の方が多いですし、音楽が大好きな人達が音楽を職業にしているのでまともな部分も多々あるのですが、僕のようなギター講師も含め、音楽で食べていくのは大変なのはこれを読んでいる皆さんでもおおよそ想像がつくと思います。

音楽などの芸術は衣食住と違い、優先順位は下がるためどうしてもお金になりにくい側面があります。

ミュージシャンであれば「お金が無くてもいい」といった考えになれるのですが、音楽をビジネスにしている人たちはそうはいきません。「どうしたら儲けれるか」という考え方になりがちです。

ポワンポワンスタジオのような音楽教室は比較的、形態がはっきりしていてビジネスとして成り立ちやすいのですが、出版業界だったり、ライブハウスだったりという業種の場合は安定感がないので皆さんが必死にいろんなアイディアを出して生き残りを図っているのをここ10~20年くらい肌で感じています。

去年、とある大きなフェスがあり、出演者を募集しているのを目にしました。見てみるとオーディションを勝ち抜けると誰でもフェスに出れるチャンスがあるといった内容でした。

これ自体は夢がある話のようなのですが、実際にオーディションを勝ち抜くと出れるのは本当なのですが、オーディションの最終審査はライブハウスで行われ、その時の集客なども審査の対象になるとのこと。
また出られるフェスに関しても、演奏できるのはフェスの中の小さな区画、しかも出演料が結構かかり、チケットノルマもあります。企画者の意図が透けて見えすぎてそれからそのイベントの告知をニュースで見るたびに、なんだかなぁ・・・と感じるようになってしまいました。

ビジネスのあり方としては良いのかも知れませんが、これだと「うちの企画ではお客さん呼べない」と言っているようなものです。

以前、バンドをしていた時にバンドのメアドに出版社から企画の持ち込みメールがありました。みるとうちのバンドの音源を聴いて気に入ったからCDを出さないかという内容。そこの出版社でコンピレーション・アルバムを出すのでそこに1曲提供してくれないか?というメールでした。大手のレコードショップなど全国で流通させるとのこと。

これもこれだけ聞くといい話に聞こえますが、中身をみるとどうやらだしたCDは30枚程度買い取りをしなければならず、30枚以上売り上げるとそこから先は売上の何割かバックされるということ。

出演アーティストが15組、15×30=450枚。450枚も売れれば元はとれて利益もしっかりでますから出版社は濡れ手に粟です。しかもノーリスク。バンドが揃えば出せば良くて揃わなければ、出さなければいいだけの話です。

ある意味どこも頭を使っていろいろ考えるなぁ・・・と感心すらしますが、本来あるべき音楽業界の姿ではないのでこれから音楽業界が生き残るためには、こういった小細工をしているとマイナスにしかならないと思います。

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