こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。
今日のテーマは「楽器博物館行ってきましたので楽器の話を⑫」
今回は「明治の楽器の値段」です。
この「音楽博物館行ってきましたので楽器の話を」シリーズでは浜松の音楽博物館に言った際に見た楽器のことを書いてますが。今回はこのパネルから話を広げたいと思います。
さてこの資料ですがもちろん浜松の音楽博物館に展示してあったものです。
「合資会社共益商社楽器店販売品雛形及定価表」と書いてあります。
・・・漢字が・・・・長い・・・・そして下に明治39年10月1日と書いてあります。
明治39年の販売している楽器の一覧のようです。
右上には「◎日本楽器製造株式会社製造山葉風琴」とあります。
風琴とはオルガンのことですね。山葉は現在のYAMAHA、まだ山葉を名乗っていた頃のYAMAHAのオルガンです。
下には鈴木バイオリンもあります。鈴木バイオリンは山葉ととても親しく山葉の人脈を使ってバイオリンを世界に発信していましたからここにも載っています。
さて明治39年というと明治37年に始まった日露戦争が終わったばかりで、明治40年には足尾銅山鉱毒事件があるころです。夏目漱石の「坊っちゃん」や島崎藤村の「破戒」などが出版された年でもあります。
この当時は
・白米は10キロ1.2円(現在は約2500倍)
・砂糖1キロ25銭 (現在は800倍)
・初任給 小学校講師 8円(現在は2万倍)
・日雇い労働者の日当 22銭(現在は5万倍)
の時代です。
ここらを参考にして当時の楽器の値段を感じてみましょう。
まずは風琴=オルガンから
一番安いもので金18円です。今の価値で考えるのは難しいですがこの一番安いオルガンでも小学校の講師でも月給の2.5ヶ月分、日雇いの労働者だと81日働かないと買えません。
ピアノだと1番安いものでも300円もします。
これは高いですね・・・今の人からすると初任給20万をためてレクサスの車を買うようなものでしょうか・・・何年かかかりますね・・・
バイオリンも高いですね。今でもまともなの買おうと思ったら20万は平気でしますからそういう意味では同じくらいかも知れませんが。。。
それよりも左下のギターの値段。ぼやけてますがおそらく20円ですね。高級ですね。。。。。
まずは無料体験レッスンを受けて、ポワンポワンスタジオの雰囲気や楽器の楽しさを感じてみませんか?
ポワンポワンスタジオ各系列校の
総合受付につながります