教本の本音

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2022.09.20

教本の本音

こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。

今日のテーマは「教本の本音」です。

ポワンポワンスタジオでは現在エレキ、アコギ、ウクレレの生徒さん向けに検定を行っています。

自分のレベルを知るために、また技術の底上げや目標をもって練習してもらうために行っています。

検定資料を作る過程でTAB譜なども作成したりするのですがそうするとみなさんが知らない譜面の裏側が見えてきます。今回はそんな裏側の話をしたいと思います。

TAB譜やリズム譜を読むと「✕」というブラッシングのマークが出てくることがよくあります。生徒さんは律儀に「弾かなくてはいけない」と考えて弾いている方も多いと思いますが演奏者側からすると「そんなところでブラッシングしてたっけ?」ということも多いです。

どういうことかというと例えば「F→G→C」というコード進行でカッティングをしていたとします。その際にGからCに移動するときどんな上手い人でも一瞬は移動のため指を離したり浮かしたりする瞬間が生じます。

8ビートならいいのですが16ビートなどだとどうしても離してから次のコードを押さえるのに間に合わないときがあります。そんなときにブラッシングを利用して指を浮かして次のコードに移動しながらバッキングをします。

なのでTAB譜でコードチェンジの前に入るブラッシングは意図的なものよりも流れの上で勝手に入ってしまうものの方が多いと言えます。

あと、教本に良く入ってる音源ですが、聴いて「すごく良い」というよりも「正確な音源だなぁ」という印象を持つことって多くないでしょうか?

これはそもそも演奏者が「良い演奏をしよう」よりも「正確に演奏しなきゃ」と思っているからです。
通常プロの演奏家が演奏すると非常に繊細で細かなニュアンスを各所にちりばめます。
抑揚やグルーブなどを求めるとそうせざる得ないのです。

しかし「非常に繊細で細かなニュアンスを各所にちりばめたフレーズ」はTAB譜にすると難解な譜面になってしまします。一般の人が弾けるレベルにしようとするとどうしても「非常に繊細で細かなニュアンスは各所にちりばめない比較的シンプルな」演奏をしなくてはいけなくなり、結果「良い演奏をしよう」よりも「正確に演奏しなきゃ」という演奏になるのです。演奏者は良い演奏をしたいとは思っていますが譜面に正確な演奏をするほうが本来の目的上優先されるのでその間で心が揺れているのかもしれませんね。

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