何気なくネットを見ていたらヤングギターの11月号のテーマが「ギターと人体」とのこと。
僕が速弾きにあこがれていた頃はヤングギターもたまに買ってたと記憶していますが、最近は雑誌自体をほとんど買わなくなりました。本屋で中身を確認する程度くらいです。
あのヤングギターがまさかこんな真面目なネタに手を付ける日が来るとは思ってませんでした。
そもそもロッカーはあまり身体に気を使わない・・・というのが昔の風潮でしたので。
ジミヘンが若くして亡くなったりした影響でロッカーは「太く短くというのがカッコイイ」という印象を持ってしまったのだと思います。あとは年を取るということに関して数十年前まではとてもネガティブな印象を持っていました。
それから数十年たってミュージシャンもだいぶ身体に気を使うようになってきた気がします。
以前はタバコを吸う人が多数を占め、海外をみてもコカインなどの薬物が音楽業界自体に暗い影を落としていた時代もありました。現在はタバコを吸うことがマイナスイメージになりますし、薬物に手を出すミュージシャンはインターネットで晒され音楽活動が出来なくなります。昔の「ダーティー=カッコイイ」ではなくなって来たのです。
そんな時代の流れに乗ってミュージシャンも自身の身体に気をつけるようになってきました。
アスリートが精神論の限界を感じたようにミュージシャンも精神論だけでは無く理論的に考えるようになったとも言えます。
音楽教室もここ10年ほどでだいぶ様子が変わってきたように感じます。特に今はネット、SNSと情報が手に入りやすいので昔より選択肢が増えていると思います。昔は口コミ、紹介、看板やチラシなどで知っていた教室ですが現在だとまずはネットで調べる人も多いのではないでしょうか・
講師に関しても時代の流れを感じます。音楽講師は戦後からバブル期くらいまでは師弟関係が強くかなり縦社会の構図がありました。その結果、精神論になったり、厳しく、講師中心のレッスンになるケースも多々あったようです。ロックを習いに来たのにジャズの先生だったのでジャズを無理やり教えられたり、コンサートのチケットを無理やり押し付けられたり、ライブ時に荷物運びをさせられたりということがあったようです。今でもプロ志望の弟子と師匠の間ではある光景ですが、趣味でレッスンを受ける生徒さんにそういったことをさせることは現在はほとんどありません。
考えるとおそらく戦後から現在にかけて、講師業からサービス業にレッスンも変化をしているのだと思います。
講師業ですと音楽を教えるのが仕事になりますが、サービス業という括りにすると生徒さんが求めている要望に沿ったレッスンを行う。というように解釈がかわります。
生徒さんが教室に来るのはもちろん楽器が上達するためですが、プロ志望の人と、趣味の人では取り組み方や熱量が違います。
生徒さんの中にはレッスンの始めから終わりまでみっちりやりたい方がいる反面、雑談等をしながらそれなりにレッスンしてくれたほうがプレッシャーがなくていいという方もいます。仕事で帰りが夜遅くなる方に大量の宿題を出してもこなせませんし、練習すらままならない方に強く練習を勧めるのも時代の流れに合ってないと思います。
教室も楽器も量だけこなせばいいという時代は終わったのだと思います。という僕もそれほど厳しく教えられたことはないのですが生徒さんの中には「ビシバシお願いします!!」という体育会系の生徒さんもいるのでそういう人には宿題もたくさん出すようにしてますが、普段お仕事をされている人には「自分のペースで続けて下さい」と言っています。
ヤング・ギターの特集をみて時代を感じたそんな話でした。
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