今回は「分析のすすめ」です。
この分析って作業ですが、「アナライズ」と言います。ただの英訳ですけど・・・
分析を何のためにするかというと興味がある曲などを分析することで演奏者や作曲者の意図を知ることにあります。
またそれにより人の技術を盗むこともできます。
ここ数年盗作や著作権などがいろいろ話題になります。歌詞やメロディーは盗んでは行けませんが、技術は堂々と盗めます。
坂本龍一も小室哲哉も、もっと言えばドビッシーやベートーヴェンですら先人の歩いてきた道を辿って作曲を身に着けたのは間違いないのです。
著名な作曲家の演奏を分析することでその演奏家の偉大さもわかりますし、自分になにがかけているかの勉強にもなります。
たとえば演奏技術の分析であればその演奏者の指運びや緩急のつけかた、シュチュエーションに応じた演奏方法を自分の演奏と比較することで何が足りないのかなどがわかります。
もちろんすべてを分析することは不可能ですし、分析しても再現ができないことも多々あるでしょう。ただ、それはそれで自分に足りないものとして将来的にできるように練習をすると良いと思います。
後は分析をする癖をつけることも大切です。
癖がつくと、音楽を何気なく聞いているときに「あれ??」と感じます。
大抵違和感を感じるときは自分の頭にない演奏だったり、曲調だったりすることが多いです。
それが魅力的に感じた場合は曲を調べるか簡易的に録音するなどして家まで覚えていて家で分析作業を進めます。
そうやって自分の引き出しを増やしていくのです。
最近はインターネット時代ですのでYOUTUBEなどで著名なアーティストの演奏も簡単に聴くことができます。そこで好きなミュージシャンのことを分析したりするのも楽しいでしょう。
そしてコード理論などを勉強したり、各楽器がどのように絡み合っているかを確認したりすると自分の好みや他の作曲家がどうやって曲を組み立てているか、自分のパートがコードによってどんなアレンジをしているかを分析することで新しい表現方法を知ることが出来るでしょう。
分析するものとしては
・コード進行
・コード進行における各楽器のアプローチ
・メロディーの付け方、
・全体の構成
・イントロ、間奏、エンディングをどのようにつけているか
・歌詞との比較
などです。
特に自分が好きな曲であれば「なぜ自分がその曲を好きになるのか」という観点から考えてみると自分の好みのパターンが分かっていいかもしれません。自分な好きな曲をいろいろ分析すると共通項が見えてきます。例えば、コード展開を見ると同じコード進行の曲が好きだったり、歌手の歌い方が好きだったり、激しい曲が好きだったり、ギターの音色が好きだったりすることに気づくかもしれません。
共通項が分かれば今度は共通項から別の自分が好きな曲を探すことが出来るかもしれません。
———————————-
ここでワンポイントアドバイス!!
あまり技術や音楽知識に自信のない方には自分より少しだけ上手い人の分析をお勧めします。
何をもって「上手い」と考えるかも難しいですが、「少しだけ上手い」と感じたら分析してみると良いと思います。
あまりにも技術差がありすぎると分析どころではなくなってしまいます。
少しだけ上手い素人の人の演奏は分析しやすく、再現もしやすいので実践的な練習になります。
いかがでしたでしょうか?
一度自分の好きなミュージシャン、もしくはライバル視している友人でも構いません。分析をしてはいかがでしょうか?
まずは無料体験レッスンを受けて、ポワンポワンスタジオの雰囲気や楽器の楽しさを感じてみませんか?
ポワンポワンスタジオ各系列校の
総合受付につながります