今回はレッスン形式でいきます。
今回のテーマは「リズムの無意識化」です。
みなさん例えばメトロノームに合わせてリズムを手で取るときにどうやって手を叩いてますか?
普通に考えればメトロノームを聴いて手を意識して合わせるということになると思います。
では次にメトロノームに合わせてリズムを手で取ったとしてその時に歌を歌うとしたらどうでしょう?
メトロノームを聴いて手を意識して歌を歌えますか?
ではさらにメトロノームに合わせてリズムを手で取り、その時に歌を歌ったとして、足でもリズムをとるとしたらどうでしょう?
メトロノームを聴いて手を意識して歌を歌い、また意識して足踏みできますか?
普通に考えるとすごく難しそうです。でも良く考えてみてください。
ドラムを叩きながら歌ってる人ってたまにいますよね?
この人は両手と足を使いながら歌っています。イヤフォンでメトロノーム(クリック)を聴いている人もいます。
ということは、出来る人はいるということです。
ではどうしたら出来るでしょうか?
まずは基本にかえります。
私たちは普段同時にいくつものことを処理していないでしょうか?
例えば駅のホームで階段を下りながら携帯をいじりっている学生を見ることがあります。
この学生は
・今どこを歩いているかを認識している
・階段の段差、階段の終わりを考えている
・周りの人とぶつからないかを認識している
・携帯の内容を把握している
少なくともこの4つを同時進行していると思われます。
もちろん中にはぶつかる人もいるかも知れません、しかし意外にそれほど多くありません。
ではどうやった仕事を分業しているのでしょうか?
おそらく僕の感覚では
・今どこを歩いているかを認識している→無意識
・階段の段差、階段の終わりを考えている→ほとんど無意識
・周りの人とぶつからないかを認識している→無意識
・携帯の内容を把握している→意識
かと思います。
人は同時にいくつもの作業をするときに、その作業に優先順位が生まれ、その優先順位によって「意識」と「無意識」を使い分けているのだと思われます。
とすると先程の質問「メトロノームを聴いて手を意識して歌を歌い、また意識して足踏みできますか?」
も
・メトロノームを聴く
・手を叩く
・歌う
・足踏みをする
を優先順位をつけその優先順位によって「意識」と「無意識」を使い分けると良いのです。
では無意識に出来そうなものをあげると
・メトロノームを聴く
は大丈夫そうですね。
でも残りの3つはどうでしょう?
リズムの内容によりますよね・・・・無意識でできるのでしょうか?
大丈夫です。例えば例をあげましょう。
手
・××・××・×
足
×・×・×・×・
歌:かえるの歌
テンポ:BPM=120
だったとします。
さて練習なして同時進行でやってみてください。
せーの!!
・・・・・・おそらくですが、できませんね?(出来る人はすばらしい!!)
これはまず手→(余裕ができたら)→足を加える→(余裕ができたら)→歌を加える(余裕ができたら)→メトロノームに合わせる
のように順番は自由ですが1つづつこなさないといけません。
ゆっくりやれば必ずできます。ただし早くできるようになろうとしないことが大切です。
もしできたら先程のことを振り返ってみてください。
どこが「意識」でどこが「無意識」でしたか?
おそらく意識しているのは歌くらいではないでしょうか?
できないときは頭を使っていないか注意してください。頭を使うとできません。体で覚えるのです。
ずっと同じリズムを繰り返すことで体がリズムを覚え無意識でリズムが叩けるようになりますよ。
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