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2018.06.01

ギターヒーローがいない

ここ10年以上たまに考えることがあります。
「今の時代、ギター・ヒーローがいない」と。

もちろん上手いギタリストや人気のあるギタリストはたくさんいます。
でもギター・ヒーローかと言われるとそうではない気がします。

1980年代までは、チャックベリー、ジミヘン、エリック・クラプトン、ヴァン・ヘイレン、日本でも布袋などギターキッズが憧れるヒーローがたくさんいました。上手いだけでなく、格好良く、上質かつパワフルな演奏、そして不可欠なのがカリスマ性などがありました。

ここ10年くらいでもそれに近いギタリストはいるにはいるんです。
ジョンメイヤーとか、日本でも押尾コータローや雅などはそれに近いのかも知れません。

それにも関わらずギターヒーローが不在なのには理由があります。

ギターだけがカッコイイ、ロックだけがカッコイイという時代では無くなったことが大きな原因です。

バンドではなく、ヒップホップなどのクラブ音楽が良い人もいますし、ジェイソン・ムラーズなどの弾き語りの方が良かったり、音楽があまりにも多様化しずぎて需要が減ったというのが一番の原因です。

もちろんジョンメイヤーがギターヒーローだと思う人もいるでしょうし、それを否定しません。
彼のギターはとても良いですし。

ただ、そういう状況もあるのでギター教室の講師をしている身としては若干ギターの未来に不安を感じています。

ここ20年ほど音楽の進化はコンピューターの進化の深く関わってきました。今後はおそらくデジタルな楽器とアナログな楽器の二極化と融合が進むのは間違いありません。あと数十年すると音楽は耳で聞くものではなく、脳で直接聞く世界がやってくる可能性も高いとも感じるくらいです。

少なくとも僕が生きている間はギター人気は続くでしょう。出来るだけ多くの人にギターと言う楽器の素晴らしさ、音楽の素晴らしさを伝えていければと思います。

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