こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。
今日のテーマは「ギターシンセにまつわる話①」です。
ギタリストの方でもギターシンセをギターに搭載している方はかなり少ないと思います。
今まで僕も生徒さんも含め千人以上ものギタリストに会っていますがギターシンセを搭載した人には出会っていません。
ただ、僕がそれらの方全員のことをよく知っているわけではありませんし、僕とあった後に使うようになった方も、僕と会う前に使っていた人もいるかも知れません。でもそれくらい認知度や使用者は低いシステムだと思います。
何を隠そう。僕はそんな数少ないギターシンセを使っていたギタリストです。といっても、もう10年以上前のことになりますが。。。。
ギターシンセとはギターを使ってシンセサイザーのように様々な音色を奏でることが出来る機器のことを指します。ギターを弾くとサックスの音やピアノの音が出せるんです。
こんな感じです。
見ると「おおっ!」となりませんか?ギターなのにギターじゃない音がするので違和感すらあります。これ、一体どういった仕組みで違う楽器の音が出るのでしょうか?不思議ですよね?
これはギターのブリッジ付近に弦の振動を感知する特殊なピックアップを取り付けます。
そしてその振動を元にシンセの音程や音質、音量等を決定するのです。
なので振動はデータとして音源の入っている機械に入りそこから音に再変換されて出力されるためギターの音は微塵もしません。
これだけ聞くと夢のような楽器ですが実際に使ってみるとそんなに甘い話ではありません。
まず、そもそもギターと他の楽器の同時発音数の違いがあります。弦楽器と管楽器の違いもあります。例えばピアノの音色でコードを弾くとします。ドミソで「C」とかは大丈夫ですがピックで弾くと当然同時に鳴っているようでも実際はド→ミ→ソの順になってしまいますのでなにかピアノで弾いた感じは出ません。またあまりないケースですが「ドレミ」を同時に発音しようとしたとします。
もし近くにギターがあるのであればドレミを同時に鳴らしてみてください。
ドミレとかはかろうじて鳴らせますがドミソは鳴らせないはずです。
例えば5弦の3フレットの「ド」を押さえて次に4弦の開放弦の「レ」を押さえると・・・・「ミ」がないんです。4弦はすでに「レ」で使用してしまっているのですが、「ミ」は1オクターブ上の「ミ」しか出せません。
では6弦の8フレットの「ド」ではどうでしょう。確かにこの場合だと
6弦8フレット「ド」
5弦5フレット「レ」
4弦2フレット「ミ」
という具合に理論的には可能ですが・・・・指が届きません。
という具合にピアノとギターの違いを思い知らされることになります。
続きは次回に・・・・
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