ポワンポワンスタジオ名古屋校です。
今回は「カバー」と「コピー」について話そうと思います。
よく「◯◯という曲をカバーしました。」や、「カバーアルバム」などの言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
また、「今◯◯のコピーしてるんだよね」などバンドをやり始めた人から聞いたことがあるかもしれません。「耳コピ」という言葉は音楽をやっていれば一度は聞いたことがあると思いますし、実際に「耳コピ」をしている人もこれを読んでいる人の中にいるかもしれません。
「カバー」と「コピー」については、ある程度音楽を知っている人なら「そんなの知ってるよ」とスルーされてしまいそうな内容ですが、
教室で教えているとこの2つを混同している生徒がかなりいるのであえて書こうと思いました。
結論から言いますと、
・カバー=もともとある曲を自分なりの解釈で演奏すること
・コピー=もともとある曲をできるだけ忠実に再現すること
となります。
バンドマンがバンドスコアを見て演奏するのはコピーになります。
もともとある曲をアーティストが自分のCDにいれたりするのはカバーになります。
中には「セルフカバー」なるものもあります。
※ちなみに「セルフカバー」は和製英語。海外では通じません
これは自分で演奏したものを再アレンジして録音or演奏することを言います。
なのでコピーを発表するアーティストはいません。モノマネ芸人以外は・・・※モノマネ芸人のもあれもカバーに近いと言えると思いますが・・・
ちなみに著作権の観点からするとどっちも引っかかります。
たまにプロ志望の生徒から「~をコピーしたい」と言う言葉を聞きますが、その際は「カバーをしなさい」と先述の事柄をは話します。
アーティスト=表現者ですからね。
ではカバーはどのようにするのでしょうか?
結局は「自分の曲にする作業」かと思いますのでオケor伴奏が一緒でも歌っている人の技量で自分の歌にできているのであればカバーと言えると思います。
一応心配になってウィキペディアで調べてみました。
「カバー、カヴァー(英: cover)とは、ポピュラー音楽の分野で、他人が発表した曲を演奏・歌唱して発表することである。元は代役を意味する言葉である。」
だそうです。
ポピュラー音楽の分野で・・・ってところがミソですね。クラシックやジャズは人の曲を演奏することのほうが圧倒的に多いですし、すべて解釈があってのものなのでカバーとかコピーとかという範疇では語れないんでしょうね。。。
本当に良いボーカリストは何を歌っても自分の歌にしてしまします。コピーにならないんです。
カバーをするときには
①表現的な解釈
②構造的な解釈
この2点の解釈によってもともとある曲に新しい命を吹き込むことができます。
①表現的な解釈は
曲の意図などを自分なりに考えてどのように演奏するかなど決めていく
②構造的な解釈は
コード、ハーモニー、構成などを自分の解釈にそって作り変える
といったところでしょうか?
。。。少し難しくなりがちなので元に戻ります(笑)
要するに乱暴な言い方だと歌ものに例えれば
①歌い方を自分の解釈で決める
②伴奏や構成(イントロがどうで、Aメロがどうで。。。など)を自分の解釈で決める
という感じになります。
それによって曲はもともとの曲を違う視点から見ることができ、知っている人はその変化を楽しむことができます。
(ただ理想から言えばギターやピアノなど伴奏も歌も違う表現方法の方が聞く方は楽しめますけどね・・・)
おわかりいただけましたでしょうか?
知っている人からすると「そうだよね。。」といった内容かもしれませんが。。。
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