2018年 9月 の投稿一覧

ジャズとフォークソングを比べる

folksong

今日はむちゃなジャンル比較をしていきます。

ジャズとフォークソングは何が違うってまるで違いますよね?
でもではどう違のでしょう?どう違うかと言われると・・・ジャズを知らない方だと言葉では違いを説明するのは難しいかも知れません。

音楽理論的にいうのであれば
ジャズ・・・4和音以上のコードで曲が展開される
フォークソング・・・基本的には3和音で展開される傾向にある
と言えます。

また、
ジャズ・・・歌入りもあるがインストもある
フォークソング・・・歌入りが前提
とも言えます。

どちらにも詳しくない人に聞くと。
ジャズ・・・難しい(複雑)
フォークソング・・・わかりやすい(単純)
となるかも知れません。

実際この2つの違いは乱暴に言ってしまえば
ジャズ・・・音楽が大事
フォークソング・・・・歌詞が大事
というところが一番の違いといえます。

アーティストは何か伝えたいことがあるけども言葉にすると上手く伝えきれないので、歌詞をメロディーにのせて表現するのですが、ジャズは歌入りの曲でもインストになることからもわかるように歌詞がなくても曲としては成立します。そのかわり伴奏は様々な考え方や工夫が散りばめられ同じ曲でも演奏者によってテンポもキーも構成も違います。

逆にフォークソングは歌詞なしでは成立しません。
その一方で歌を支える伴奏はそれほど難しくなくジャズほど伴奏に工夫は見られません。
悪く言えばほとんどの曲は通常のコードをギターで普通に弾いているだけです。ただ歌に関してはその歌手の個性が目立ちますので歌詞を支える歌い方は大切にされている印象があります。

上記の比較からわかるようにジャズとフォークソングをあえて比較してみましたが本来比較する対象ではありません。ジャズダンスと新体操を比較するようなものです。でも一般的には音楽と一括りされてしまします。フォークソングをジャズの聞き方で聞いてはその本質はわからず陳腐に聞こえるのかも知れませんし、ジャズをフォークソングの聞き方で聞くと難しく感じてしまいます。

もしもこれを読んでいる方の中に同じような聞き方で聞いている人がいれば一度聞き方を変えて聞くと良いと思います。フォークソングは歌詞の内容に集中して聞いてみたり、ジャズは目を閉じてその場の空気を感じるつもりで聞いてみてもいいと思います。

アルペジオが良いのかピッキングが良いのか?

アルペジオ

先日ギター(アコギ)の生徒さんにこんな質問をされました。

「先生、◯◯(曲名)なんですけど、これはアルペジオが良いんでしょうか?それともピッキングが良いんでしょうか?」

その年配の生徒さんは最初習い始めはアルペジオが弾きたいと言われたのでアルペジオを練習していたのですが、アルペジオはコードをちゃんと押えてないと鳴らないので途中からモチベーションが下がってきました。そのためまずはストロークで1拍に一回ずつ弾いて慣れてきたらアルペジオに戻りましょうという話になりました。

ところがどうしてもアルペジオに未練があるようで事あるごとにこの質問をされます。

実際のところ、どっちが良いかは相対的な問題なのでどちらとは言いかねます。激しい曲であれば「ストロークで」とはっきり言えるのですが、バラードだとなんとも言えません。

その曲はアルペジオの曲なのでもちろんその曲っぽく弾くのであればアルペジオが良いのは当たり前なのですが以前それでモチベーションが下がった経緯があるため、コードがまともに鳴らない今はまだ「ではもう一度挑戦してみましょう!」とも言えません・・・・

ギターを始める人はどうしてもギターの「かっこよさ」を求める時があります。この方も「アルペジオ出来たらかっこいいですよねぇ~~」とどうやらかっこいい弾き方がしたいみたいです。
こういう時は我慢をしてもらいます。
物事には順序があるので、「それではこのジャラーンがきれいに弾けるようになったら考えましょうか」とモチベーションを下げないようにレッスンを進めます。

ゆっくり確実にレッスンを進めるとレッスンの終わりにはだいぶスムーズにコードチェンジが出来るようになって満足そう。すると、また・・・・・

「・・・で先生、この◯◯(曲名)なんですけど、これはアルペジオが良いんでしょうか?それともピッキングが良いんでしょうか?」

・・・・・むぅ・・・

「そうですね。このジャラーンがもうちょっときれいに弾けるようになったらですね・・」
そんなレッスン風景でした。

エフェクターのつなぎ方

エフェクター

昨日はエフェクターの話をしたのでもう一つ。
エフェクターには単体1つの役割するものと、1台で何台もの役割をするものがあります。

この「1台で何台もの役割をするもの」はマルチエフェクターと呼ばれます。

1台で何台もの役割をするので良さげですが、礼服をバックや靴まで一式セットになったものを買うようなもので、全部が自分の気に入ることはほとんどありません。例えば「ディレイはいまいち」など不満が出てきます。その点単体で買うと自分で好きなように組み合わせることが出来ます。

バンドを組んだりするとだんだんエフェクターの種類が増えてきます。

エフェクター2台以上の場合はつなぐ順番にも注意が必要です。つなぐ順番が違うと音にも大きな影響があります。パンを焼く前にバターを塗るのと、焼いた後にバターを塗るくらい違います。基本的には基本の音を作るのためのエフェクターが先に来て、出来上がった音に効果が必要なものは後にします。歪み系は基本の音が出来た後です。

基本の音とはコンプレッサーやピッチシフターなど原音を変えるエフェクター。逆に出来上がった音に効果を加えるものとしてはディレイなどが挙げられます。

順番が違うとどうなるかというと例えばリバーブといって残響音を残すエフェクト(カラオケでいうとエコーみたいなもの)のあとにディレイをかけると残響音ごとループしてくれますが、逆にするとループしたものにリバーブ効果が施されるので音の輪郭が曖昧になってしまいます。

コンプレッサーの後に歪系エフェクターを持ってくると適音で歪んでくれますが、
歪み系のエフェクターのあとにコンプレッサーのをかけると歪みが少なくなったりします。

でも大切なのは自分の耳で確認すること。もしエフェクターを2台以上持っている方は試しにいろいろつないでみてください。

 

はじめてのエフェクター

efecter

先日入ったばかりのエレキの生徒さんと話をしていた時にエフェクターの話になりました。

生徒さんとギターの種類について話している時に「こういうシュッとした形状のギターと、穴が空いているのと、もう一本何かギャーンってすごい音がするギターがある。」と言われました・・・・・最初と最後のは一緒ですよ・・・・

たまにこの手の話はあります。未経験の生徒さんやその保護者の方だとウクレレも「小さなギター」と言われる人もいますし、ベースを指さして「あの弦が4本あるギターはなんですか?」という人もいます。

・・・まぁベースは本来はベースギターっていうのであながち間違ってはいないんですが・・・

エレキギターの生徒さんがギターを初めてしばらくすると出てくるのがエフェクターの問題。もちろんギターを初めた当初は存在すら知らなかったり、アンプにディストーションなどの歪み系が入っていることも多いのでアンプについているのが基本だと思っている方も多いかも知れません。

やがてギターも人に聞かせれるようになるとバンドを組もうと思ったり、発表会に出てみようと言うことになりますが、その時に初めて先生に指摘される人もいます。

「◯◯君、ところでエフェクターはどうするの?」

青天の霹靂。

生徒さん:「それって借りられるんですか?」

先生:「貸せないこともないけど基本的には自分で揃えるよ。エフェクターはいろんな種類があるし、自分の音を調整するためのものだから、自分用でないと家で練習する時に困るでしょ」

といったやり取りをしたこともあります。

~~ちなみにもっと恐ろしい事を言われたこともあります・・・・「先生、発表会ってギター借りれるんですか??」・・・・え~~~~っ??人のギターだと弾きにくいでしょ!!

そんなこんなで生徒さんもエフェクターに手を出し、収集癖のある生徒さんだといろいろ気になってたくさん使わないのに揃えてしまうことも・・・・特に男性の方に多いですね・・・

でもエフェクターはエレキギターを弾く上での醍醐味でもありますからまだ持ってない方はチェックしてもらいたいなぁと思います。

音楽をライフワークに

ライフワーク

僕は生徒さんに言われてとても嬉しかった言葉があります。

「先生、私、ギターがライフワークになりそうです」
という言葉をもらった時です。

教室の目的の一番は当然「生徒が上達すること」。それは講師の目的でもあります。
でも僕はここ10年ほどは上達するのは結果であって、実際の目標は別にあるのではないかと感じるようになりました。それがさっきの言葉「ライフワーク」です。

ライフワークとは自分の人生の中で一生かけて学んでいく事を指します。
僕に「先生、私、ギターがライフワークになりそうです」と言った生徒さんはギターを今後やめることはないと心で感じたのだと思います。

レッスンに通っていても全員にとって楽器がライフワークになることはありません。僕の感じた感覚だと楽器を勉強している方は日本に何万人もいらっしゃると思いますが、その半数以上の方はライフワークになることはないように感じます。それでは残りの半分はライフワークになっているのかと言われるとそうではなく、おそらく5割は何らかの事情でギターをやめてしまい、残りの5割の人の中に1割ほどライフワークになりそうな人がいるといった印象です。ここらは僕ら音楽講師の力が足りないのを実感させられるわけですが・・・・

元々「ライフワークにする」という概念自体が曖昧なため本人しかわかりえないですし、本人ですらわからないとも言えます。そう言ってもおそらく20年続いた方はやめないと思いますが、10年やっていてもやめる人はいます。

ライフワークの定義やらはひとまず置いておきます・・・・話を戻すと僕の究極の目標は音楽(楽器)が生徒さんのライフワークになるということです。ギターやウクレレ、ピアノ、楽器は何でも構いません。それがライフワークになることで人生がより色鮮やかなものになることは間違いないからです。定年退職して何していいかわからない方も音楽があれば余暇を楽器の練習に使えますし、音楽が人と人とを結びつけるので孤独にもなりにくくなります。

ポワンポワンスタジオのポワンはpoint=点のこと、フランス読みです。点と点を結ぶように人と人、音楽と人、生活と音楽を結びたい。そんな思いが込められています。

音楽の秋

autemun

めっきり寒くなってきましたね。名古屋でももう長袖でちょうど良いくらいです。

さて、秋といえば「食欲の秋」、「運動の秋」。そして・・「音楽の秋」!!
昔から「◯◯の秋」という言葉がありますが、秋は何かを始めるにはちょうど良い季節です。実際に教室に入校される方も、春と同じくらい秋も多いのです。

ではなんで秋に何か始めるのに適しているかというと、
・夏が終わっていろいろな予定が一段落つく時期
・気候もちょうどよく夏だとだるい感じになりそうだし、冬だとおっくうになるのでちょうど良い。

という感じでしょうか。
音楽などの習い事を始めるのはなんでも「きっかけ」があると始めやすいです。なかなかやりたくても腰が重くて上がらなかった方などは「やらない言い訳」よりも「はじめる言い訳」を考えるといいと思います。

ギターでもウクレレでもピアノでも音楽は心を豊かにします。生徒さんと話していても教室に通い始めて良かったことは楽器が上達するという意見の他に「一人で練習しているよりも定期的にみてもらったほうが生活に張りがうまれる」という人が多いのです。

たしかに一人だと上手くなっているのか、その練習法でいいのかわかりませんし、何よりも「良い、悪い」と評価をしてくれる人がいるのは大切です。「一人で楽しみだけでいい」という人でもやはり上手くなっているかの評価があると練習にも身が入るようですね。

「もうすでに楽器を習っている」と言われる人は、目標設定をおすすめします。
何かを始めるのにちょうど良い季節は、さらなる目標設定をするきっかけにも良いと思います。「発表会に出る!!」でもいいですし、「◯◯という曲を弾けるようになる!」でもいいと思います。自分の中でちょっとだけハードルを上げて取り組むきっかけにしてもらえれば幸いです。

当たり前のように出来ると思っていたけど・・・

神田川

だいぶ名古屋も寒くなってきましたね。僕もようやく長袖にしました。

今日の生徒さんとのギターレッスン中、まだ通って2ヶ月に満たない年配の方。1小節に8回8分でダウンピッキングをしてもらって神田川を練習していました。

1・2・3・4・5・6・7・8・
↓     ↓     ↓      ↓      ↓     ↓      ↓     ↓
という感じです。

「1小節に2つコードがあるときは4回づつですよ」
といった感じで僕が歌を歌いながら生徒さんが弾くと言った具合です。
ところがうまくいきません。生徒さんが4回のところを5回弾いたり、8回のところを6回しか弾いてくれないのです。

しかも通常は
————————–
あなたは~~もおぉ~~わすれた・・・
↓  ↓            ↓   ↓
————————–
という感じになるはずが
————————–
あなたは~~もおぉ~~わすれた・・・
↓   ↓
————————–
とフライングしてしまいます。

講師をしているとたまに感じることのなのですが自分は何気なくしていることなんで生徒さんも出来ると思いこんでしまうことがあります。
この生徒さんを例に取ると要するに4分の4拍子の曲という認識を持っていないのです。

人は生まれながらに拍子の概念を持っているわけではありませんし、「ドレミファソラシド」という音階も成長過程で音程の振動を体で覚えていくようになるだけで生まれながらに持ってはいません。なので育った環境や個人差によって苦手なことが生まれてきます。

この4分の4拍子でリズムを取るということは多くの人の中には出来ています。逆に4分の5拍子などだとリズムの経験がないので慣れないと取れません。私達は大多数の人がカラオケなどで入りを間違えることはありません。それは無意識のうちに4でリズムをとっているからです。
他の人のカウントで曲に入るとき
「1・2・3・ハイ!」と言われれば通常は自然に曲に入れます。これを
「1・2・3・4・ハイ!」と言われたらどうでしょう?戸惑いませんか?おそらく大多数の人は「ハイ!」と一緒に弾き始めるかと思います。これは4拍子が体に染み付いているからです。

講師は通常他の方よりは音楽が得意な人がなる傾向にあります。・・・まぁ当然なんですが・・・でもだからこそ気をつけなければいけないことってあるなぁ・・・と感じた瞬間でした。

音楽専門学校では何を学ぶのか?④

音楽専門学校

昨日まで3回音楽専門学校で学ぶことを書いてきました。
結論として音楽専門学校にはどういう人が行くべきなのでしょうか?

まずひとつ言っておきますが音楽専門学校を出たからと言ってプロレベルの技術を持っているとは限りません。入学しやすく卒業しやすいのでこれを読んでいる方の中でどんなに自信がなくても音楽専門学校には入れますし、普通に通うことができれば卒業もできます。単位はありますが卒論もありませんし、試験もありますが留年は出席日数が足りない以外ではありません。

なので音楽専門学校に入ればプロの技術が習得できるとは思わないでください。(僕も「音楽専門学校卒」の肩書は全く信用いてません・・・・)音楽専門学校に入ってすべての講義がしっかり理解出来ていることが絶対条件となります。もしそういった考え(音楽専門学校に通いさえすればうまくなるだろうといった)の方がいたら音楽専門学校がおすすめできません。

また何になりたいのか自分でもよくわかってない方が気の迷いで「音楽好きだから音楽専門学校でも行こうかなぁ・・・」というのも駄目です。何になりたいのかがわからない人が専門分野を学ぶ学校へ行っても技術も気持ちもついていけません。

音楽専門学校に行くなら貪欲にそこにいる講師全員のスキルを奪うつもりで行くくらいが良いと思います。音楽専門学校の講師と仲良くなると仕事などを紹介してもらえることもあります。もちろんバンドでメジャデビューしたい人は仕事を紹介して貰う必要はないかも知れませんが音楽業界はコネクションで動いてます。そういう意味では音楽専門学校は知り合いが増やせる場所と言えます。

これは名古屋だけの話かも知れませんが、音楽専門学校に行ってその後30歳以上になっても音楽業界に入る確率は5%以下です。卒業して1年ごとに半減していくといった印象です。これはギターの生徒での傾向なので音響学科とかだともう少し数字があがるかもしれませんし、パートによっても若干違うかと思います。

なかなか現実は厳しいですね。

音楽専門学校では何を学ぶのか?③

guitar

昨日は音楽専門学校での負の部分を書いていきました。

今日は陽の部分を書いていきます。

負の部分として挙げられるのは学生のレベル差を書きましたが、これは年度や地域によって多少違いもあるかも知れません。僕の場合は名古屋の音楽専門学校を念頭に書いています。
音楽専門学校が音楽教室よりも優れているのは第一にコマ数が多いということです。

金額が高いですし、基本グループレッスンなので個人レッスンとは比べることは出来ませんがレッスンの時間が多いのは事実です。時間割としては専攻楽器のレッスンがあり、他に理論やアンサンブル、音楽ビジネスについての授業(講義)があります。専攻楽器についても実技や理論などをベースに枝葉が分かれ様々な知識を習得することが出来るようになってます。

また専門学校には同じような志を持った学生さんが集まりやすいのでバンドなども組みやすいです。(もちろん別の場所でバンドを組む人も多いですし、バンドを組まない人もいます。)、他の人の演奏を見てモチベーションが上がる時もありますし、傷をなめ合うこともあるでしょう。

そして音楽教室にないもので一番は「設備の充実」です。

レコーディングスタジオなどは生徒が使うにはもったいないくらいの設備です。音響学科の学生さんがいればレコーディングを手伝ってもらうこともできます。(※ただ学生さんだとあまり腕はまだよくありません・・・・)
こうやってみると音楽専門学校も良い面がたくさんあります。

個人的には費用が高いことと個人レッスンがないことが気にならないならおすすめですが・・・・

ちなみに今は知りませんが昔は夜間とかもレッスンがありました。本当はグループレッスンなのですがベースやキーボードなど絶対数が少ないパートはマンツーマンになることもあったようです。それだとかなりお得ですね。

音楽専門学校では何を学ぶのか?②

ライブ

昨日から音楽専門学校の話しを書いています。
今回は負の部分を書いていきます。

音楽の専門学校に入ってくる生徒さんには2タイプいると言う話をしました。
では生徒さんはどのようにして入る専門学校を決めるのでしょうか?

正直音楽専門学校の生徒さんと話していても生徒さんの熱意にはかなり差があります。
それでも何もなしに入ってくることはめったになく基本は体験入学などでどういう事をその音楽専門学校では学べるのかなどをワークショップ形式で知ることができます。

この体験入学で行うワークショップの内容がその音楽専門学校の入校率を左右すると言っても過言ではありません。そのため関係者(講師・スタッフ)はいろいろ考えて生徒さんのニーズにあった体験入学の内容を決めていきます。

大学と専門学校の違いはたくさんありますが、日本の音楽専門学校には基本的には試験はありません。なので入ろうと思えば誰でも入れます。ただ技術がないと入った後困るだけです。

この「誰でも入れる」というところが結構曲者でこれが音楽専門学校の教育を歪な構造にしていると言っても過言ではありません。本来音楽業界は弱肉強食の世界なので本当は試験などを行ってプロとしてやっていける可能性の高い人を選抜して教育をすればその音楽専門学校の生徒の質もあがり、レコード会社や制作会社等とのコネクションも強く出来るのだと思いますが、実際生徒数がいないと音楽専門学校は経営が成り立ちません。なので入りたい人は全部入れるという負の流れができます。
誰でも入れる→質が下がる→専門学校の信用も下がる→生徒が入らなくなる→誰でも入れる・・・・というサイクルが出来上がります。

この誰でも入れるというのは授業にも影響を与えます。僕は名古屋の音楽専門学校でギターの講師をしていましたが、上手い生徒さんとそうでない生徒さんとの間に相当な開きがあり、それでカリキュラムの作成に四苦八苦していた記憶があります。

確か4月に入った最初のレッスンの際、生徒さんの一人が「Gm」がわからないという状態にあることに気づきました。おそらくこれを読んでいる方の中でもギターやウクレレなどのコード楽器を弾いている人であれば「Gm」を知っている人も多いかと思います。
ということは僕はそこを基準としてカリキュラムを組んでいかなくてはいけないということになります。

ギターを初めて半年の人と5年の人を同じ枠内で教えることを考えてカリキュラムを組んでいきます。
レベルを上げすぎるとやめていく学生が出てきます。1年でやめられると経営的にはまずいのですべての学生がついていけるレベルで作成しなくてはいけません。しかし専門的なことを学ぶ学校なので難しい授業にも手を出していかなければいけないのでなかなかバランスを取るのが大変です。

続きはまた明日で。