ピアニストは右手と左手がどうして別々に動かせるのか

ピアニストの脳

僕はギタリストですが、昔はピアノを練習したこともあります。
理論はわかるのでコードくらいは弾けますし、全くの素人の人よりは指も動きます。

よく昔、いろんな人から「(ピアノ弾きたいけど)右手と左手が一緒に動いちゃう」という言葉を何度も聞きました。

ギターの場合はあまりにも動きが違いすぎて「一緒に動く」という感覚はないとは思いますが、ピアノの場合同じような手の形で同じような指の動きをするのでギターやベース、ウクレレ、バイオリンなどの弦楽器と違ってつられやすいのだと思います。

僕の経験だと僕はギターを弾いていたのもあって右手と左手が別々で動くことには慣れていたので特にそういったことを感じたことはありません。

ではどうしたら右手と左手が別々の動きをするように訓練できるのでしょうか?

僕が何か指や腕など体の訓練をする際に最初に考えることはそのメカニズムです。
闇雲に練習するよりも自分が何を訓練したいのかをできるだけ明確にしておくことで自分の体や神経がそれを習得しやすい状態にすることができます。

今回の場合は「右手と左手が別々の動きをする」ということを考えます。

まずはどうやって僕たちが動いているかですが、通常は「〇〇を弾きたい」というイメージがあり脳から命令が発せられ指や体が動く、という流れになります。

ということは右手と左手に別々の動きをさせるには一つのイメージを役割分担し、脳が右手と左手それぞれに別の命令を出せれば良いということになります。

・・・どうでしょう?できますか?

聖徳太子が10人の人が同時に話していたのを全部聞けたみたいな逸話がありますが実際のところ2人ですら怪しいのではないでしょうか。

脳は一度に2つのことを考えることはできますが、そのかわり集中力は分散されます。片方に集中するともう片方がおろそかになります。3つのことだとほぼ考えられないでしょう。

なので右手と左手を別々に動かそうとすると両方共に50%以下のパフォーマンスしか出せなくなるのです。

では実際右手と左手を別々に動かしてピアノを弾いている人はどうやっているのでしょうか?

答えは「無意識」にあります。完全な無意識ではないですが指や体が勝手に動くように練習をするのです。

片方を10%くらいの意識で動かせるようになれば他事を考えていても演奏できるようになります。
結局は反復練習で体で覚えるというのが一番の近道ではあります。

間違っても右手と左手を両方意識しながら練習をするといつまで立っても上手くならないのでご注意を・・・・

おやじバンド

oyaji

昨日懐かしい曲の話を書きましたが、10年くらい前からでしょうか。
中年のいわゆる「おやじばんど」と言われるバンドが世に出てきたのは。

もちろん昔もやっている人はいました。でも今中年の人はかつてのバンドブームだった頃の世代です。
バンドブームの前にもGS(グループサウンズ)のブームはありましたが、これはどっちかと言うとアイドル的な位置づけのバンドも多く、どちらかと言うとフォークソングの方が世相を反映させてたと言えるかもしれません。

1980年代後半からはじめるバンドブームはフォークソングブームと入れ替わりで出てきたような印象があります。フォークソングという言葉は今もありますが、1980年代後半には若干死語的な印象を小学生ながら受けていた記憶がありますが今も不思議とフォークソングという名称は残り続けています。フォークソング世代のニーズが高いのも要因としては大きいと思います。

1980年代後半からイカ天(イカスバンド天国)というTV番組がヒットし「JITTERIN’JINN」「カブキロックス」「BEGIN」「BLANKEY JET CITY」「たま」などのバンドが出てきました。今と違い音楽が細分化しておらず、youtubeもなかったので音楽といえば弾き語りかバンドかアイドルか演歌、歌謡曲といった感じでしたので10代~20代の若者は必然的にバンドを聞くようになります。ビートルズなどの洋楽のブームが一段落したのも大きかったのかもしれませんし、カラオケの隆盛もあったかもしれません。

その世代がここ10年ほど前くらいから昔を思い出してバンドをやる人たちが増えています。ライブハウスなども若者のライブハウス離れを補うために積極的にこういった流れを利用しているライブハウスもあります。

レッスンでもそのうちそういった事をやりたいと入校してくる生徒さんも多いです。

レッスンしているとこっちまで童心に返りそうで懐かしい気分になります。生徒さんも40~60代くらいのかただと会社でも管理職になる方もいて、習うよりも教えることの方が多くなってくる年齢のようで、学ぶことの楽しさを味わっているようなレッスンが続きます。

僕も年齢的にはそろそろそれくらいの年齢なので一役買えたら良いなぁと思う次第です。

上手いギタリストが上手い講師とはいえない話

ギターの先生

先日の体験レッスンの生徒さん体験レッスンはじめてわずか10分くらいでもう入校決定するくらいのやる気のある方だったのですが、他の教室に行ってたのですが自分には合わなかったとのこと。

名前をだすとさすがにまずいので出しませんが、専門学校講師経験者ばかりを集めた超有名所の教室。

どうやらハードロック系の先生だったようですが元々カッティングを格好良く弾きたかったそうで、ほぼ初心者だったのですが上手そうな講師陣がいるその教室に通うことにしたそうです。

元専門学校講師の僕がいうのもなんですが、専門学校の講師でも教えるのがうまくない人は結構います。
ギターはたしかに上手いんです。賞とかも取るくらいな人達ばかりですから。

でも演奏が上手いのと教えるのが上手いのは違います。

なまじっか苦労せずに上手くなった人は何となく弾けるようになった人も多いので、例えばバレーコードなどで困っている生徒さんがいても精神論や慣れで片付けてしまう人もいます。

その先生は一応生徒さんが何をしたいのかは探ろうとしたらしく。

「何ができるようになりたいですか」

という話にはなったそうです。

生徒さんがカッティングの話をしたところ、その日から3ヶ月永遠とワンコードで「チャッ」「チャッ」とずっとカッティングのレッスンをしていたそうで最終的には先生も生徒さんも沈黙の中黙々とその作業を続け、レッスンはずっと重苦しい空気になってたようです。

先生の気持ちはよくわかります。でもその順番だとそうなるのは目に見えてたのでそれはその先生の計画ミスだったのだと思います。

カッティングの前にしなくてはいけないことがたくさんあります。順序を間違えると後戻りできない険悪な状況になりかねません。

あまり背伸びをせずに等身大のレッスンを受けられると良いと思います。

ギターが上手くなる生徒さんの傾向

楽器

1を聞いて10を知る。

先日のあるギターレッスンでの生徒さんとの会話。

生徒さん:「先生、上手くなる生徒さんの傾向ってありますか?」

僕:「そうだねぇ、1を聞いて10を知ることが出来る生徒さんは間違いなく上手くなるね。でも10を知るっていうのは大変だから2~3を知るところから始めると良いと思うけど・・・」

生徒さん:「なるほど、ではその2~3を知るために何をすればいいでしょうか?」

僕:「例えば、なんで指摘されたのか、どこに理由があって、自分が注意できることが何か、ということを考えることかなぁ」

生徒さん:「具体的には?」

僕:「・・・・・・ん?」

生徒さん:「具体的には僕の場合どうすればいいでしょうか?」

僕:「あの・・・・それは自分で考えるんだけど・・・僕が言ったことが1なんだから、僕が2のことをいっても◯◯君が聞いたらそれは1になるけど・・・質問が矛盾してるよね??」

生徒さん:「・・・・そうですね・・・」

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こんなコントのようなやりとりがありました。

正直今まで何百人の生徒さんを見てきましたが、1を聞いて10を知るという生徒さんは記憶にはありません。でも2~5位知るところまで行く生徒さんはいましたし、やはりそういう生徒さんはギターが上手くなるスピードも早かったように記憶しています。

他に上手くなる生徒さんの傾向としては「質問が上手い」ことがあげられます。

貪欲にどんどん質問してくる生徒さんもいますし、家でしっかり考えてメモまでとってくる生徒さんもいます。
でも本当に上手い質問をする生徒さんはその質と量がとてもバランスが良いように感じます。

ギターのレッスンをしていて質問がでると当然ですが、答えることになるのですが、質問にも僕が答えたほうが良い質問と、ネットなどに答えが載っている質問や、ちょっと考えれば自分でも答えを見いだせる質問、また、自分で答えを考えたほうが良いタイプの質問があります。

楽器が上手くなる生徒さんの傾向としてはそういった面での質問の仕方がとても良い印象があります。

でも、聞きたい時に聞いておくのが一番覚えとしては良いのかも知れませんし、難しいところですね。

ギターが弾ければウクレレ、ベースも弾ける??

ウクレレ

ギターを弾いている方やベース、ウクレレを弾いている方の素朴な疑問としてよく聞かれるのが、
「ギターをウクレレ、ベースって似てますけど何が違うんですか?」

という質問。

もちろん大きさや使用用途、音色も違いますが、なる原理は一緒、弦を弾いて音を出す。

バイオリンなども似てますがバイオリンは弓で弾きますし弾く姿勢もかわるので同じに扱うことは出来ません。
でもギターとウクレレ、ベースは比較的同じ感覚で弾けるので今日はそれを説明したいと思います。

ギターには弦が6本あります(ギターを知っている方は当然ご存知だと思いますが・・・)
実はこのうち4本はベースと同じ音の配列なのです。

ギターが細い弦から1弦、2弦、3弦・・・・と数えていきますが、この3弦~6弦がベースの1弦~4弦と同じ音なのです。
(※基本的なベースは4本弦があります。5弦のものもありますが音がさらに低くなるので追加された1本はギターにはない低音部を担う弦となっています。)

なのでギターの3弦~6弦で練習すればベースも多少弾けます。
もちろん弦の太さも違いますので実際にはそんな簡単ではないですが、少なくともベース初心者の人が1からベースを習うのと比べれば圧倒的に有利です。指引きが得意な上級者ギタリストがいたらバンドで何となく弾くくらいであれば比較的速く出来ると思います。

ウクレレには弦が4本ありますが、弦の配列はギターの5フレット上の1弦~4弦の音の配列と同じです。
実際には4弦がウクレレは1オクターブ高いのですがコードなどを弾く分にはそれほど支障はありません。

そのためウクレレ弾きにはギタリストの割合も結構高いです。全国の音楽教室のウクレレ講師の7割以上はギター講師が兼任しているといっても過言ではありません。

ギター経験者でウクレレに興味がある方、一度ウクレレにも挑戦してみて下さい。
結構ハマると思いますよ。

でも気をつけて頂きたいのは「怪我!」

実はギタリストがウクレレを持つと余計に力が入るらしく手を痛めやすいんです。
軽くもって軽く押さえるよ心がけましょう!!

ギターソロを弾く時に何を考えるのか

music_ukulele

エレキギター中級者くらいになるとアドリブなどをやりたい生徒さんが増えてきます。

またバンドでオリジナル曲をされる方はソロが必須とも言えるのでソロを考えるレッスンをしたりします。

ソロと言っても何を弾くのか決めて弾くのと、その場で考えて弾くアドリブと2種類あります。

ロックなどは決めて弾く場合が多いです。理由としてはロックのミュージシャンにはアドリブが出来ないギタリストも多くいるのが実際の話ですが、コンスタントに上質なソロを提供したいが自信がない場合や、お客さんがそもそも原曲のソロをそのまま弾いて欲しいと思っている事もあってアドリブはできるけどCDなどの音源に入っている既存のソロを弾くというケースもあるでしょう。

逆にジャズ、ソウル(ファンク)などはアドリブソロがほとんどです。特にジャズはアドリブに醍醐味がありますのでソロを決めて弾くということはよっぽどありません。他の楽器と合わせて弾く場所くらいでしょうか。

よく生徒さんからどうやったら弾けるようになるかと聞かれますが、結果論から言うと言葉を話すように弾けるのが理想かと思います。皆さん誰かに何か伝えたいと思って話す時に話すことを先に考える人もいますし、その場で考えながら話す人もいると思います。

間違えてはいけない時などは紙に書く場合もありますし、慣れた人はそういうケースでもすらすら話せるかと思います。

この時に皆さんは何かを考えているはずですが何を考えているのかと言われると言葉にするのは難しいと思います。

イメージを言葉に変換している最中のプロセスは皆さん経験していることですが仕組みとなると曖昧になるのだと思います。

ソロはまさにこの状況に似ています。表現したいメロディーが頭で鳴って弾くこともありますし、なる前に手が動く場合もあります。

それくらいになるまで練習するしかありません。僕も毎日言葉よりも表現できるようになるために練習してます。

面倒なときこそ

面倒な練習

楽器の練習は時にめんどくさいこともあります。

僕もエクササイズ系の練習は好きで特に苦になりませんでしたが、頭を使う練習がとにかく苦痛だったのを覚えています。

譜読みが一番頭を使うので苦労しました。音楽理論も頭を使いますが音楽理論は比較的結果が出やすかったので、がんばれた記憶があります。

長年ギターを弾いてきて理解したのは「面倒だけどためになることは他のことよりも優先して行う」「やりたくないけどためになることも他のことよりも優先して行う」
この2点です。

逆にやりたいことは何も苦労しなくてもすっと入ってくるので特に優先的にやる必要はありません。やりたくないことは後回しにしやすく、「とりあえず置いておく」と結局いつまでも置いておくことになってしまします。

おそらくこの「面倒な練習」「やりたくない(嫌いな、苦手な)練習」は実は生徒のみなさんも本能的にわかっているのです。

たとえば3つくらい課題を生徒さんに出すとそのうち2つしか消化してこなかったとします。しょうがないので新しい課題とやってこれなかった課題のあわせて3つをまた課題としてだすと、最初にやってこなかった課題だけがずっといつまでもやらずに残っていたりします。こういう時はそれはきっと「面倒な練習」なんだと思います。でもその「面倒な練習」こそが本当はやらないといけない練習の可能性が高いです。

やる気が起きない練習は別の言い方をすれば「苦手意識がある練習」とも言えます。
こうやって言い換えるとやらないとまずい気がしませんか?

苦手意識は放っておいてもいつまでも苦手なままです。
苦手な事を克服できればギターや他の楽器との向き合い方もおそらく変わるのだと思います。

本能的に避けたくなったり、やる気が起きない練習に当たった時は逆にじっくり取り組むくらいの意気込みで臨んでみてください。

ギター講師になりたい方へ2

ギタリスト

一っヶ月ほど前に「ギター講師になりたい方へ」という題名でブログを書いたところまぁまぁの反響がありましたので今回はその続編を書いていこうと思います。

前回も書いたかと思いますが僕自身は誰かがギター講師になると言ったら基本的には反対します。間違っても賛成はしません。でもそれでもなりたい方のお役には立ちたいと思っています。

今回はギター講師として採用されやすい方の特徴と逆に採用されにくい人の特徴を書いていこうと思います。

僕のところにも毎年数件講師になりたい方から連絡があります。採用する可能性がある場合は必ず一度面接をしていますがその時の体験も通して書いていきたいと思います。

もし講師になりたい方、もしくはすでに講師をされている方がいらっしゃいましたら自分に当てはまる点がないか確認すると良いと思います。時によっては講師希望者の思っている強みが採用者のデメリットとなっているといった痛いケースもありますのでご注意を・・・・

いろいろな方を面接した経験から基本的に希望者の方の考える売り文句はこうなのではないでしょうか。

・プレイヤーとしてのキャリアが凄い
・テクニックが凄い
・知名度がある

どうでしょう。確かにこれだけの売りがあれば講師になれそうですよね?
では逆に音楽教室が重要視していることは

・最低限の技術
・コミュニケーション能力がある
・遅刻・欠勤がない
・協調性がある
・清潔感がある
・契約を遵守できる(遅刻、無断欠勤などをしない)

・・・なにかずいぶん違いますね・・・立場が違えばって感じですね。

もちろんキャリアがあるに越したことはないんです。でもキャリアよりも大切な事があります。

基本として絶対に一番は「生徒さんに嫌な思いをさせない」ということです。
なので音楽家である前に人間性の方が重要視されるということです。

最終的には講師も人間ですので相性の問題もありますしそこは致し方ないとは思いますが技術第一主義の方は講師には向いていないと思います。

もし講師志望の方がいたら一度、自分が何を売りにしているのか、その売りは本当に生徒さんにとって大事なものなのか、を考えて見て下さい。

読譜のスピード【TAB譜編】

tab

先日生徒さんから「この譜面を今週中に弾けるようになりたいんですけど・・・」と譜面を渡されました。

ウクレレのTAB譜です。

その生徒さんは結構弾ける生徒さんなので演奏の依頼がちょくちょく来るらしいのですが、ウクレレのソロパートを頼まれたようでいつもは伴奏専門で演奏しているので急にソロを弾けと言われても弾けないのだが

普通にポイと渡されたので「出来ない(弾けない)」と言うのが悔しかったそうでなんとかしたいとのこと。

僕が初見で弾いたところ「そんな風に最終的には弾けるようになりたいんです・・・」
と言われました。

TAB譜も五線譜も読めるようになるのに時間がかかるため生徒さんから読み方を教えてくれと言われることは多々あるのですが、元々ウクレレやギターはコードなどを弾くことが多いため譜面を読むのが苦手な方が多いです。

プロミュージシャンでもギタリストやウクレレ弾きとピアニストを比べると読譜力の差は歴然だと思います。

ピアニストで譜面が読めない人は皆無だと思いますが、ギタリストやウクレレ弾きだと結構います。ウクレレ弾きだとほとんどの方は読めないんじゃないでしょうか。

特に五線譜は元々読む機会が少ないため訓練をしないと早くなりません。僕も基本レッスンはTAB譜なので五線譜よりもTAB譜の方が数倍読むのは早いです。五線譜でもヘ音記号ともなると読む機会がぐっと減るので更に時間がかかります。

どの譜面にせよ読む訓練をしなければいけません。

もし「訓練したい!!」という方がいたら参考にして頂ければいいと思いますが譜面を読めるようになるのには年単位で時間がかかります。ある日いきなり読めるようになっているというのではなく徐々に読めるようになるという感じです。

【TAB譜を読めるようになりたい方】
TAB譜はとにかくたくさん量をこなすしかありません。最初は単音の譜面があると良いと思いますがインスト系の譜面でもいいと思います。リズムが複雑でないものを選びます。特に16分音符が入ったり、シンコペーションが入ったりするものは最初のうちは避けて見た目にもシンプルなものを選ぶのが良いと思います。

大切なのは
・リズム譜の読み方を出来るようになる
・譜面に記載されている指使いは必ず守る

ということです。この2つは生徒さんを見ていても何となく弾いている方が多いのでおそらく相当面倒な作業と感じているのかも知れません。僕も高校生の時にその当時習っていたギター教室の先生にTAB譜の下に「1・2・3・4・」とか書かれていた記憶があります。

ややこしいリズムのソロなんかが来た日には曲を聞いてだいたいこんな感じかなぁ・・・といった感じで読んでました。

また指使いもとりあえず自分の癖で押さえがちですが市販のTAB譜だと指番号などが指定されているケースがあればそれを最優先にしてください。そうすることで正しい指使いを身体で理解出来るようになります。

明日は【五線譜編】を書いていきたいと思います。

譜面を信じるな②

musicscore

(昨日の続きになるので昨日のを読んでいない方は昨日のブログから先にお読み下さい)

さて、昨日は同じコードのはずが出版社によって表記が違うところまで書きました。他にもあります。

メロディーも若干違ったりすることもあるんです。

こういう時は実際の現場のしごとの仕方をイメージするとわかりやすいと思います。

例えばある曲の譜面を作成することになったとします。譜面と一概に言ってもいろいろなパターンがあります。

メーディーとコードだけ乗っているものもあれば、バンドスコアもありますし、ギターの弾き語りなどはコードとリズムパターンが書いてあるだけだったり、ピアノのソロになるとただのピアノパートだけのスコアになります。

どれが一番正確かというとバンドスコアが一番情報量は多いと思います。

譜面を作成する時は誰かが採譜しなければいけません。今はバンドであればバンドが監修してバンドスコアを出すこともありますが、基本としては採譜者がいて採譜していくと言う流れになります。誰か1人が全部採譜する場合もありますし、パートごとで採譜する場合もあると思います。

採譜する人の採譜のスキルもばらつきは当然ありますし、コード表記に癖もあります。例としてわかりやすいのは洋書を訳す時に訳者によってずいぶん表現が違ってくるのに近いと言えるでしょう。

例えばメロディーを取る作業でもリズムが曖昧な場合にどうそれを表記するのかも採譜者の判断で変わります。
細かくとることもありますし、ボーカルのアドリブ的な表現は省いてシンプルに書く人もいると思います。

細かな音まで取る人もいれば細かなものは捨てて表記せずわかりやすさを重視する時もあります。

どれが正解かはないので最終的には読む人の自己判断ということになるかもしれません。

また人が行う作業なので本でも誤字脱字があるように楽譜でも書き間違いは起こります。
本も校正していても絶対がないのと一緒で楽譜の校正にも絶対はありません。採譜者と校正者が見逃してしまえばそれまでです。

では私達はどう対処すればいいのでしょうか?答えはシンプルです。

「おかしいと思った時は一応譜面が違うかも知れないという可能性も頭の片隅に置いておく。」

これだけです。実際に間違いがあっても一般的には譜面よりも自分を信じるのは難しいと思います。
そういうときには教室に持ってきてもらえれば講師が見て判断できます。

おそらく殆どは昨日あげたように「どっちも正解」の可能性は高いと思いますが、生徒さんからすれば実際どうかが分かれば納得出来るかと思います。