リバーブ

ホールなどでは、ホールの残響時間というものがあるが、スタジオでは環境がどうしても短くなる。特に、一時期流行った天井の低いデットなスタジオは古くて大きなスタジオと比べると著しく短い。そこで電気楽器や電子楽器の発達と並行して人工的に残響つける装置や機器が各種開発されるようになった。昔からある古いスタジオや放送局には、エコールームと呼ばれるリバーブを発生させる部屋がある。またスプリングリバーブやプレートリバーブといった機械的なリバーブマシンもあった。その後遅延素子を使ったアナログリバーブも得て現在ではデジタルリバーブが主流になっている。

一時期ロックやポップスでは飛沫を感じるほどの過剰なリバーブサウンドが流行ったが現在では多様化してデッドなドライなサウンドも多い。またドラムのスネアなどにかけたリバーブを残響の途中でカットするゲートエコーをジェネシスのフィリコリンズやピーターガブリエルがはじめ、80年代に世界的に大流行し一時期のドラムサウンドを支配してしまったこともある。ゲートサイズの代表例はジェネシスの「ママ」。

ディレイ

エフェクターとしてのディレイには、アナログ方式とデジタル方式がある。アナログディレイはそれまで使われていたテープ式エコーに変わる電子式エコーとして登場した。これはBBDと呼ばれるチップによって電気信号を遅らせる仕組みになっている。しかしBBD一個では非常に短い時間しか遅らせることができないので複数のBBDをつなげて使うことになるが、それによりノイズが問題となる。さらにBBDを通過するとダイナミックレンジが狭められるなど長めのディレイ時間を得るには問題があった。

このため現代では一部を除いて商品としては流通していない。しかしアナログディレイの技術は短い事例を応用したフランジャーやコーラスといったエフェクターに利用されているし、ニールヤングやレニークラヴィッツのようにアナログディレイ自体の持つ太く暖かい音色を好むミュージシャンも多い。現在主流となっているデジタルディレイは、テープやアナログの方式とは違い、音の新電気信号地帯を遅らせるわけではなく、いちどデジタル化した振動をメモリに保存し、ディレイ時間に相当する一定時間強か読み出してアナログ信号に戻す。これによって超ロングディレイや同じ信号半永久的に繰り返すホールド効果なども容易に可能となった。

MTR

一般的にMTRは、4トラック以上の機種を指す。下はカセットテープ対応のアマチュアやデモテープ製作用のものから、上はアナログ2インチ幅の24トラックデジタル1/2幅の48トラックプロ仕様のものまである。プロ用レコーディングスタジオにおいては84年ぐらいまではアナログ24トラックが85年から89年まではデジタル14トラックが90年代以降はデジタル48トラックが主流となっている。

ビートルズがサージェントペッパーを製作したの67年はまだアナログ4トラックの時代だった。録音可能なトラックスは倍々ゲームで増え今日い至ったが、さらに2台のMTRを同期させてアナログ24 × 2=48トラック、デジタル48 × 2 = 96トラックといったより多くのトラックを確保することもある。多重録音はシーケンサーやシーケンスソフトを使った打ち込みの場合はそのトラックをそのまま流し込み、人間によるレコーディングの場合はベーシックトラックをしながら複数のトラックに異なるパート重ねていく。CDの基になるマスターを作る際この複数のトラックをミックスダウンする。

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