ベース

今日はロックでベースと言えばベースギターのことをいう。これはダブルベースを原型とするのだが、ダブルベースに比べると音色も演奏するフレーズもはるかにギターに近いものとなっている。ベースというのは一番目立たないがそれがないとバンドの音が貧相になるという地味でかつ存在感がある楽器だ。ロックのアンサンブルでは、ギターという点で同じパターンを弾くことによってリフを印象づけたり、バスドラムと同じパターンを演奏してビートを特徴つけたりする役割を果たす。高い評価を受けているベーシストと言えばロジャー・グローバーやジョン・ディーコンやビル・ワイマンやジョンポールジョーンズという名をあげることができる。

地味だがベーシストの技術などという問題ではなく、バンドの中で果たすべき役割というものの大切さを感じさせてくれるベーシストたちだ。逆によくボーカルを取り、バンドの中で最も派手になるベーシストというものもいる。ジーン・シモンズやスティングなどがそうだが、ベーシストで一番有名なのはやはりポールマッカートニーだろう。

チョッパー

チョッパーというのは日本国内の言い方で、チョッパーが考案されたアメリカでは普通サムピング&プリングという。エレキベース普通ピックで弾くか指で弾く。指で弾く場合は右手の人差し指と中指を使うのが普通で、ロックではピックと指の割合は概ね半々か、あるいはピックの方が多いかと言うとこだろう。

指で弾くのはジャズやフュージョン系のベーシストに多いのだが、チョッパーという基本またフュージョン系ベーシストによって開発されたものだ。親指の腹で弦を叩くサムピングが太くこもった音を出すのに対し、人差し指で弦を引っかけるようにするプリングの音は鋭く、サムピングに対してアクセントとして用いられる。日本のフュージョン界で、サムピングとプリングの組み合わせは独特の発展を遂げそれがチョッパーという新たなスタイルを作り上げた。

サムピングに熟練すればピックや他の指で弾くよりもはるかに大きな音を出すことができる。サムピングとプリングの組み合わせはビートの強調にも有利なだけでなく、ステージパフォーマンスにも充分貢献する派手さがある。この派手な音とパフォーマンスが長らく地味であったベーシストを一躍バンドの花形に押し上げることになったのである。

ドラムス

ロックサウンドは鍵盤やギターの生音を電気的に増幅することで、強烈な音量と独特な音色を作りだしているのだけども、ことにドラムに限ってはほかの電気楽器のようなわけにはいかない。早い話、ロックでドラムを演奏する場合ほかの楽器に引けを取らぬパワーと技量を維持していなければ話ならないのである。

テクノポップや打ち込み音楽などリズムマシンが台頭する以前のロックサウンドにおいてドラムという楽器の果たして役割はボーカルやリード楽器のような派手さはないものの、ロック独特のグルーヴを醸し出すうえで不可欠のパートだった。バンドのフロントマンでないこともあって、ボックスの中でドラマーが注目されることは、ほかのプレイヤーほど多くはないが、優れた演奏やパーソナリティーで、クリームのジンジャー・ベイカーやヴァニラ・ファッジのカーマイン・アピスLed Zeppelinのジョンボーナムといった面々は評価の高いロックドラマーである。また70年代以降ハードロックやプログレッシブ・ロックなど、強烈なパワーや高度なテクニックを要するジャンルの成熟に伴って人気ドラマが現れ、思いつくまま列挙してもビル・ブラックフォード、カール・パーマー、ヤンピース、cozy Powell、サーモンフィリップスなどがロックドラムの地平を切り開いていった。

フィルイン

フィルインとかおかずといったものは大抵ドラムスものだが、普段は規則正しく決まったパターンをキープするのが務めであるために、フィルインなどという不規則なものは余計なことでもある。
フィルインが上手に入ればバンドの音全体に緊張感を盛り上げ、聞いている方にも演奏している方にも良い効果をもたらすが、これを下手にやると、あるいは乱発するとただのスタンドプレイにしかならないという危険性もある。フィルインを入れるべきところは最初から決め場合もあるしそうでない場合もある。またライブで盛り上がって、レコードにはないところにフィルイン入るようなこともある。フィルインを入りやすいかどうかという曲の構成上の問題もあるが、バンドの他のメンバーとドラムとの阿吽の呼吸を楽しめるところがフィルインの面白さだ。だからクイーンとかツェッペリンとかレインボーとか事前にかなり綿密に計算するバンドにはフィルインがほとんどなく、それらしきものがあっても既にパターンとして決められていたものだったりする。
またドラムス以外にもリズムを刻むギターやキーボードが古いんを入れたりたまにベースがパターンを外してフィルインのようにすることもある。

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